出っ歯の原因

出っ歯の原因にはさまざまな要因があり、歯の生え方や生まれ持った顎の骨の形によるものなどその要因はさまざまです。出っ歯の原因を見てみましょう。

• ・顎の位置
• ・歯や顎の骨の大きさの遺伝
• ・舌を前に出したり上下の前歯に挟んだりする癖
• ・乳歯の虫歯

顎の位置

歯が前に出ているように見える口元は、一般的には上の顎が前に出ている方や、上の顎の骨が大きいからではないかと思われがちです。

しかし、下の顎が後ろに後退していると、上の顎が正常な位置にあっても出っ歯に見えてしまう場合もあります。その場合は、上の顎の位置の異常ではなく、下の顎の位置の異常と認識し治療を進めていきます。

歯やあごの骨の大きさの遺伝

歯や上下の顎の骨の大きさが遺伝して、結果的に出っ歯になることがあります。

顔や骨格が家族に似るのと同じで、歯並びも遺伝的に家族に似る確率が高いです。両親や親戚の方に出っ歯の方がいるのであれば、その方の歯並びが遺伝によるものであるという可能性もあります。

舌を前に出したり上下の前歯に挟んだりする癖

舌で前歯に触れて押したり、舌を歯の隙間に挟む癖がある方は、その行為が歯並びに影響を与えることが多く、出っ歯の原因となることがあります。

これは幼少期の癖だけではなく、成人した大人の方でも起こります。もし、こうした癖に思い当たる方がいらっしゃるのであれば、すぐにでもその癖を改善された方が良いでしょう。

乳歯の虫歯

幼少期の乳歯のむし歯も歯並びに影響を与えることがあります。むし歯などで乳歯を失うと永久歯が生えてくる位置がずれてしまうことがあり、出っ歯の原因になる場合があります。

【関連ページ】
▶出っ歯になる原因とは？前歯のみの部分矯正のすすめ

出っ歯の矯正方法

出っ歯は矯正治療で治せます。矯正の方法は3つです。

• ・ワイヤー矯正
• ・マウスピース矯正
• ・セラミック矯正

ワイヤー矯正

歯の表側か裏側にワイヤーを着けて歯を動かす方法です。

ワイヤー矯正は、治療の幅が広いので比較的重度の症状の場合でも対応が可能です。適応症が多いので、治療器具を着けることに抵抗がない方にはおすすめの治療法です。

治療期間

治療期間は通院期間が２年、保定期間が２年となり、年単位の時間がかかる治療です。

費用

ワイヤー矯正の費用相場は60〜150万円ほどです。

使う装置の種類やワイヤーを着ける位置で費用は変わります。ワイヤーを裏側に着けたり、目立ちにくい白いワイヤーを使用したりすると費用は高くなる傾向があります。

メリット

メリットは矯正治療の中では適応症例の数が最も多いことです。軽度から重度の出っ歯まで治すことが可能です。

デメリット

抜歯が必要

出っ歯治療の場合、前歯を後ろに動かすためのスペースを確保するために奥歯を２本もしくは４本抜歯することがほとんどです。

さらにワイヤー矯正治療は親知らずも４本とも抜いてから始めることが基本なので、合計６本もしくは８本抜歯してから治療することになります。

目立つ

ワイヤーを歯の表側に着ける場合は、口を開けたときに矯正装置が目立ちます。特に、金属製のワイヤーは歯の色とまったく異なるため、かなり目立ちます。

自分で取り外しができない

ワイヤー矯正は歯に直接着けるため、自分で取り外しができません。複雑な形の装置なので、取り外せない分、歯磨きや食事がしにくくなります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを1日22時間以上装着して歯を動かす矯正方法です。

治療期間

治療には通院期間２年、保定期間が２年です。年単位の期間がかかります。

費用

費用は70~110万円ほどです。

メリット

目立たない

ワイヤー矯正に比べて圧倒的に目立たないことが最大のメリットです。歯に白い突起を着けることもありますが、米粒よりも小さいので、ほとんど見えません。

自分で取り外せる

外したいときは自分で外すせるので、食事や歯磨きはほぼいつも通りに行えます。

装置のトラブルが少ない

ワイヤー矯正は唇や頬にワイヤーが当たったり刺さったりするトラブルが起こります。マウスピース矯正は、装置が滑らかで角が少ないため装置のトラブルが起こりにくいです。

デメリット

適応症例が限られることがある

マウスピース矯正は大幅に歯を動かすことや、歯の上下方向の移動などは苦手です。そのため使用するマウスピースメーカーによっては適応症例が限られることがあります。

装着時間を守らないと治らない

マウスピース矯正は自分で取り外せる反面、外す時間が長いと歯並びが治りません。指示された装着時間は守りましょう。

装着中に飲食の制限がある

マウスピースを外したときは好きなものを食べたり飲んだりできますが、装着中は虫歯や歯周病、着色予防の観点から飲食に制限があります。人によっては好きなタイミングで飲食できないことがストレスになる場合があります。

セラミック矯正

セラミック矯正は、歯を削って上からセラミックをすっぽりと被せる治療です。歯を動かすワイヤーやマウスピース矯正とは異なり、歯を動かさないで歯並びを整えます。

治療期間

最短1週間です。少ないと通院は2回で完了します。

費用

費用は1本77,000〜可能です。セラミックの材質や治療本数によって費用は変わります。

メリット

痛みと矯正後の歯の後戻りがない

歯を動かす矯正治療ではないので痛みと歯の後戻りの心配がありません。

歯の大きさや形が選べる

通常の矯正治療では歯を動かすことしかできませんが、セラミック矯正は動かすだけではなく歯の大きさや色も変えることができます。
出っ歯で大きな歯を小さくしたいとお考えの方は、歯の形も自分の好みに変えることができるのでより奇麗に仕上がります。

歯の色が自由に決められる

素材の色も自分の好みに合わせて選択可能なので、より歯を白く見せたり自然な色に見せたりもできます。セラミックの材質そのものが着色しにくい材質なので、治療後もコーヒーや紅茶で付いてしまう着色汚れに悩む必要がなくなります。

虫歯治療が同時にできる

セラミック矯正はご自身の歯を削ってから被せ物をする矯正治療なので、矯正を始める前にあったむし歯も一緒に削ることができます。

デメリット

健康な歯を削る必要がある

セラミックを被せるために、健康な歯を削る必要があります。だたし、歯の神経を抜くほど厚く削るデラミック矯正でなければ、歯の寿命は長持ちしやすいです。

重度症例には適応できない

セラミック矯正は、被せ物を被せるときに歯の角度を調整して綺麗に歯が並んでいるように見せる方法なので、歯の傾きが大きい出っ歯のような重度症例には適応できない場合があります。

被せ物が壊れることがある

セラミックは着色や経年劣化の少ない素材ですが、歯ぎしりや食いしばりなどが原因で欠けたり破れたりすることがあります。その場合は、新たに被せ物を作る必要があります。

歯の神経を取るセラミック矯正は歯の寿命が短くなる

歯の神経を取るセラミック矯正は、歯の寿命が短くなるのでおすすめしません。歯の神経は歯の柔軟性や修復能力に欠かせないもので、失くなると歯が脆くなってしまいます。

【関連ページ】
▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例

【関連ページ】
▶出っ歯(上顎前突)矯正の方法とその期間・経過について。
▶出っ歯の原因・症例と治療方法

セラミック矯正の寿命

セラミック矯正はしっかりと管理をされていれば、２０年以上保つことができます。

歯を削ることによって歯が弱くなるのではないかとも思われがちですが、歯が弱くなる大きな原因は、歯の神経を取ってしまったことです。九段下スターデンタルクリニックでは神経を残すセラミック矯正を行い、歯の寿命にも配慮しています。

セラミック矯正による出っ歯治療の流れ

セラミック矯正の治療は3ステップで完了します。

1. 1.歯を削る
2. 2.仮歯を被せる
3. 3.セラミックの歯を被せる

１．歯を削る

まずはセラミックを自身の歯に被せる土台を作らなければならないため、元から生えている歯を削り土台を作ります。

もちろん歯を削る際には麻酔を使用するので、痛みもなく治療ができます。

２．仮歯を被せる

削ったあとは、歯の型を採ります。この歯の型を元に歯科技工士があなたに合ったセラミックの被せ物を作ります。

セラミックの作成は数週間かかるので、セラミックが完成するまでは仮歯を被せます。

３．セラミックの歯を被せる

セラミックが完成したら、お口の中に装着をします。装着時には、しっかり噛み合わせなどを微調整するので、お口にピッタリとあったものとして装着できます。
以上のように、セラミック矯正の流れは３ステップで完了するため、非常に手軽で簡単にできる治療です。

【関連ページ】
▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例

動画でわかる！〝神経を残す〟セラミック矯正で、出っ歯を治療した症例

〝神経を残す〟セラミック矯正で、出っ歯を治療した症例を解説しています。
症例をもとに、〝神経を残す〟セラミック矯正で出っ歯を治療することのメリット・デメリット、〝神経を残す〟セラミック矯正に向いている人についても解説していますので、ぜひご覧ください。

動画一覧はこちら

セラミック矯正の症例

この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。

歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか？　今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。

セラミック矯正の症例をもっと見る＞＞

九段下スターデンタルクリニック院長経歴

ご挨拶

また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。

歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。

是非１度スター歯科にお越しください。

その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。

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