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受け口のデメリット

受け口のデメリット

本来上の前歯が下の前歯よりも前にかぶさっていますが、下の歯のほうが前に出ている症状を受け口と言います。「しゃくれ」、「反対咬合(はんたいこうごう)」と呼ばれることもあります。また、下顎全体が前に出ている場合は「下顎前突症(かがくぜんとつしょう)」と呼ばれます。受け口のデメリットについて、解説していきます。

見た目の問題
受け口のデメリットは色々ありますが、一番は見た目の問題ではないでしょうか。大人でもコンプレックスを抱いている人が少なくありません。

受け口の方の顔を横から見ると、顎が突き出ているように見えることがあり、見た目に与える影響は大きいです。また、口を閉じると特徴的な「への字」の口元になることがあるため、不機嫌なイメージを持たれてしまうことがあります。
かみ合わせが悪い
受け口の場合、上下の顎の調和が取れておらず全体的なかみ合わせが悪いことがあります。かみ合わせが悪いと食べたものをよく噛めないため、胃腸などの消化器官に大きな負担がかかって、胃腸障害になるリスクもあります。また、顎関節症、肩こり、頭痛などの原因となることもあります。
滑舌が悪くなる
歯並びが悪いと、滑舌に大きな影響をあたえます。特に、上の歯ぐきの裏と舌先を近づけて発音する「さ行」は、受け口の方はうまく発音できなかったり、発音が不明瞭になったりして、他の人に聞き取りづらくなることがあります。

受け口の原因

受け口の原因

受け口は大きく分けて「骨格性反対咬合」と、「歯性反対咬合」があります。それぞれの原因について解説していきます。

骨格性反対咬合
顎骨に問題のある受け口を「骨格性反対咬合」といいます。上の顎が小さすぎたり、下の顎が大きすぎたりといった上下の顎のアンバランスが原因でおこる症状です。ご両親やご親戚が骨格性反対咬合の場合、遺伝するケースが多いです。
歯性反対咬合
顎骨には問題がなく、前歯の位置が逆になっていて上の歯が下の歯よりも後ろになっている場合「歯性反対咬合」といいます。歯性反対咬合には様々な原因があります。
口呼吸
口での呼吸を続けていると、口元の筋肉が衰えて受け口になりやすいです。また、口呼吸をしていると舌の位置が下がり、下の歯や顎を前に押し出してしまうため受け口になってしまうことがあります。
指しゃぶり
指しゃぶりを長く続けていると、下の歯や顎を前に押し出してしまうため、受け口の原因となることがあります。特に、3歳以降の指しゃぶりは歯並びに影響を与えることがありますので、止めるようにしたほうがいいでしょう。
乳歯・永久歯の生え方
歯の生えるタイミングで隣の歯が無かった、虫歯などで歯が失われて周囲の歯が倒れてしまったなどの原因で歯並びが悪くなり、受け口になることがあります。

受け口は遺伝する?

「骨格性反対咬合」の場合、遺伝するケースが多いです。お顔の特徴が親子で似るように、顎の特徴は遺伝のひとつとして、親子間、兄弟間で似る傾向にあります。また、少し離れたご親戚の方(おじさん、おばさんなど)の特徴が遺伝することもあります。

受け口の治療方法

 

外科手術と
ワイヤー矯正の併用

ワイヤー矯正

マウスピース矯正

セラミック矯正

治療概要 顎骨を切る外科手術とワイヤーを使った矯正 ワイヤーをブラケットで歯に固定して矯正 マウスピースで歯を矯正 歯を少し削り、セラミック製の人工歯を被せる
期間 外科手術2週間~+ワイヤー矯正数年 通院2年+保定期間2年 通院2年+保定期間2年 最短1日から
費用 健康保険が適応されるケースは33万円~ 66~121万 66~121万 1本8.8万円~
特徴 歯列矯正のみでは治療が難しい場合は外科手術が必要になります

重症の受け口でも対応できる

2週間程度の入院が必要で、リスクも伴う
比較的重症でも対応できる、奥歯も治せる

治療期間が長い

痛みを伴う

ワイヤーの見た目が気になる
自分で取り外しが可能、ワイヤー矯正より目立たない

適応症がかなり限られる

治療期間が長い

痛みを伴う
早く綺麗に治療できる、歯の白さを選べる

治療期間が短い

神経を取る除く治療を行う歯科医院が多い

当院では神経を残す歯に優しい治療を行っています

※当院では現在ワイヤー矯正、マウスピース矯正は行っておりません。

 

外科手術とワイヤー矯正の併用

一般的な歯列矯正だけでは治療が難しい重症な受け口の場合は、外科手術が必要となります。 歯並びと顔立ちを根本的に治療できる方法です。手術は総合病院や大学病院などで全身麻酔下で行われ、2週間程度の入院が必要となりリスクも伴います。費用に関しては、健康保険が適応されることがあります。
また、かみ合わせを整えるためには、外科手術と併用してワイヤー矯正も必要となります。手術前と手術後に矯正治療が必要となることも多く、治療完了まで数年を要します。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

歯にブラケットを取り付けワイヤーで引っ張るワイヤー矯正は、比較的重症でも対応でき、歯を削らなくて済むのが特徴です。前歯だけでなく奥歯も治せ、ねじれている歯など難しい症例などにも対応できます。デメリットは、見た目が気になること、後戻りがあること、軽度の虫歯になりやすいこと、ほとんどの場合歯を抜く必要があることなどです。治療には通院に2年、保定期間2年の合計約4年間という長い期間を要することもデメリットです。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正に比べて目立たず自分で取り外し出来るのが特徴です。ただ、大きくずれた歯を矯正することには向いておらず適応症がかなり限られます。一日20時間ほどの装用時間が必要で、マウスピースを外している時間が長いと効果が出ないことがあります。また、ワイヤー矯正と同様に治療には通院に2年、保定期間2年の合計約4年間かかります。

セラミック矯正

上唇小帯

歯を削ってセラミックの被せものを被せるセラミック矯正は、1日で治療が完了します。また、歯の白さや大きさ、形が選べ、痛みがなく、後戻りがない矯正方法です。白い歯にしたい、歯の欠損がある、虫歯がある、早く治療を完了させたいという方におすすめです。
受け口の場合、上の歯をやや出っ歯気味に下の歯をやや内側に入れた形でセラミックを作成します。
通常のセラミック矯正は神経を取る除く治療を行うことが一般的で、その場合は将来的に歯茎が黒ずんだり膿んでしまう恐れがあります。しかし、九段下スターデンタルクリニックでは神経を残す歯に優しい治療をしております。

子どもの受け口治療

骨格性の場合

子どもの顎は、上の顎は10歳くらいに成長が完了し、下の顎は高校生くらいまで成長すると言われています。子どもの受け口治療は、主にこの上顎成長期の6~10歳の間を利用して行います。小児矯正だけで治療が完了する場合と、永久歯が生え揃った後に二次治療が必要になる場合があります。

上顎前方牽引装置

上顎前方牽引装置は、主に6~8歳程度の期間に使用します。顔にフェイスマスクを当て、上顎の成長を促し下顎の成長を抑制します。

チンキャップ

キャップと顎当てをゴムで引っ張り、上下の顎のバランスを整える装置です。下の顎が前に出るのを抑制し、後ろに下げる効果があります。

歯性の場合

3~7歳の早い時期であれば「ムーシールド」というマウスピースで、上顎の成長を促す治療方法があります。
また、舌を前に押し出す癖がある場合は、舌が上に上がるような仕組みを使って口周りのバランスを整える治療方法があります。また、鼻詰まりや口呼吸などを治療することに受け口が改善されることもあります。

セラミック矯正で受け口を治療した症例

症状が比較的軽ければセラミック矯正のみで治療を行うことが可能です。当院では神経を残す歯に優しいセラミック矯正を行っています。

受け口(反対咬合・しゃくれ)を治療した症例
受け口(反対咬合・しゃくれ)を治療した症例

こちらは50代半ばの女性の患者様の症例です。受け口に長年悩んでいましたが、治療期間の長いことやリスクを気にしてなかなか治療を行えていなかったようです。ただ、当院の神経を残すセラミック矯正について丁寧位説明させて頂いたところ、安心していただき治療を行うことになりました。
歯並びだけでなく、歯の色も自然な範囲で白くして欲しいということでしたので、白さを患者さまと相談の上決めました。
上下12本をセラミック矯正によって整えたので歯並び、色身ともに大変自然な仕上がりになり大変満足されていました。

当医院では神経を残す治療を行っています

治療の流れ

神経を取り除くセラミック矯正が一般的な中、当院のセラミック矯正では神経を抜きません。
神経を取ってしまうと、年を取ったときに歯が抜けやすくなるというリスクがあります。
当院では、一生自分の歯でいられるように、神経を残した治療を行うことにこだわっています。

他の歯科医院で神経を取る必要があると言われた場合でも、当院では削る量を最小限にしているため神経を残せる場合があります。一度ご相談ください。

セラミック製作へのこだわり

歯科技工士とセラミック

一流の技工士は雇えない(優秀な人はみんな独立してしまいます)ので当院ではセラミック製作は外注にこだわっております。院内で製作すれば安くできるのでが、ここはいくらお金がかかろうとも譲れないポイントなのです。当院では全て外注にもかかわらず、理事長自らが指示を出して製作させるために技工室を備えております。
セラミックの品質・センスに徹底的にこだわっております。

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来院から治療完了までの流れ

1. 問診表の記入

受付にてお渡しする問診票をご記入ください。簡単で結構です。

1. 問診表の記入

2. 診察

はじめに、口腔内の診察を行います。
予約制のため、診察までお待たせすることはありません。

2. 診察

3. カウンセリング

カウンセリングルームにてカウンセリングを行います。
歯のお悩みや気になることを遠慮なくお聞かせください。

3. カウンセリング

4. CTによる口腔内の状況確認

歯の状態、神経の位置をmm単位で正確に把握するため、CTで口腔内を撮影します。
撮影後は、CT画像を見ながらより詳細に歯の状態を説明します。

4. CTによる口腔内の状況確認

5. 状況と治療方針のご説明

患者様の希望や診察結果を元に、いくつかの治療法を提示いたします。
治療法をお選びいただいたのち、治療方針についてご説明いたします。
治療方法についてのご質問や気になることがあれば、丁寧にアドバイスいたします。

5. 状況と治療方針のご説明

6. 歯を削って仮歯をはめる

1回目の治療では、セラミック矯正を行う歯を削ります。
歯を削った日は、プラスチック製の仮歯を装着します。
仮歯をはめることで、治療を行ったその日から歯並びを整えることができ、周囲の人に矯正治療中であることが気づかれません。

6. 歯を削って仮歯をはめる

7. 1週間後:セラミックの歯を被せて完了

初回の治療から約1週間でセラミックの歯が完成します。
ご来院いただき、本番のセラミックの歯を装着します。
これでセラミック矯正の治療が完了です。

7. 1週間後:セラミックの歯を被せて完了

受け口に関するよくある質問

受け口の予防方法はあるのか?
受け口になった理由によります。骨格性の受け口の場合は、残念ながら予防は難しいでしょう。なるべく早めに矯正歯科で、適切な治療を受けられることをおすすめします。
歯性の受け口の場合は、舌の癖や指しゃぶりなどの癖を治したり、鼻詰まりなどの治療をすることによって予防可能な場合があります。
どのような場合、外科手術が必要になりますか?
大人の歯が生え揃った後に受け口の治療を始め、通常の矯正治療だけでは改善が難しい場合は、顎の骨を切る外科手術が必要となります。
外科手術のあとに矯正も必要になりますか?
噛み合わせを調整するために、外科手術の後や前に通常のワイヤー矯正が必要となることが多いです。
抜歯は必要ですか?
患者さまのお口の状況によっては、抜歯が必要となることがあります。抜歯が必要ないケースもありますので、まずは歯科医院にご相談下さい。

セラミック矯正に関するQ&A

セラミック矯正はどのくらい持ちますか?
神経を残すセラミック矯正は神経を取り除くセラミック矯正に比べて寿命が長いと言えます。
年齢を重ねると歯と歯茎の間に隙間ができることがあり、それにより付け替えを行う方もいらっしゃいますが、セラミック歯そのものは一生ものと言えます。
理事長も30年以上前に神経を残すセラミック矯正を受けていますが未だに何の問題もありません。
他の矯正方法に比べて安い?
セラミック矯正の治療費は、セラミック歯の素材と本数によって大きく変わります。
1本8.8万円(ハイブリットセラミックの場合)から、素材と本数によっては100万円を超えることもあります。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正は66~121万円程度の治療費がかかります。ほとんどの場合、上の歯のみの治療になるので矯正を行う歯の本数が少なければ、セラミック矯正の方が安く済むケースも多いでしょう。
施術後に痛みが出ることがあると聞いたのですが?
セラミック矯正の治療において、歯を削る際には必要に応じて麻酔を使いますので治療中は痛みを感じることはありません。
施術後、麻酔が引いたあとに痛みを感じることがあるとすれば、歯を削ったことによる痛みだと考えられます。
こうした痛みは数日でなくなりますのでご安心ください。
セラミックが割れたり取れてしまったりすることはありますか?
基本的に割れることはあまりありません。
まれに、歯ぎしりが激しい方は割れてしまうことがありますが、当院ではできるだけ歯ぎしりをしても問題のないようなかみ合わせで歯を作成します。
付け替えないといけないのはどんなときですか?
年齢を重ねると歯と歯茎の間に隙間ができることがあります。
このような場合、隙間をなくすためにセラミックを付け替える方もいらっしゃいます。
カウンセリング時に見積もりまでわかりますか?
はい、カウンセリングで治療計画書や見積もりまでご確認いただけます。
カウンセリングは無料で行っております。
何歳ぐらいからセラミック矯正は可能ですか?
セラミック矯正は、永久歯に生え変わっている人であれば、何歳でも治療を行うことができます。
高校生や大学生の方も、セラミック矯正の治療を受けにいらっしゃいます。
治療していない歯との色のバランスは保てますか?
セラミック歯の白さは選ぶことができますので、治療をしていない歯とのバランスを見て色を決めることができます。
また、治療をしていない歯をホワイトニングすることで、セラミックの歯と合わせて歯列全体を白くする方法もあります。
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