すきっ歯を埋める6つの治療法

すきっ歯になる原因

特に前歯がすきっ歯の場合、見た目が悪くコンプレックスに感じてしまう人もいます。
そもそもどのようなことが原因で、すきっ歯になってしまうのでしょうか。

遺伝的な要因

すきっ歯になる原因の一つとして、あごの大きさと歯の大きさが合っていないことが挙げられます。あごの大きさに対し、歯の大きさ小さく釣り合わない場合には、歯と歯の間に空間ができてしまい、すきっ歯になってしまいます。あごや歯は親からの遺伝の影響が大きい部分のため、あごと歯のバランスによるすきっ歯も遺伝的な影響があると言えます。

生活習慣によるもの

すきっ歯は遺伝的なものだけが原因ではありません。日頃の生活習慣が原因で後天的にすきっ歯になってしまうことがあります。例えば、唇を前歯で噛む癖や、舌を歯の間に入れたりする癖があると、歯と歯の間に隙間ができすきっ歯になりやすくなってしまいます。また虫歯で抜歯を行った場合や、歯周病で歯茎が弱まっている場合も、すきっ歯の原因になります。

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▶すきっ歯の原因と治療法
▶すきっ歯の原因・症例と治療方法

すきっ歯を埋める6つの治療法

すきっ歯であっても状態は個人によって異なりますので、歯科医に相談の上治療方法を検討する必要があります。
ここからは、すきっ歯の6つの治療方法を解説します。

ダイレクトボンディング法

ダイレクトボンディング法は、歯を削らずに表面にレジン（樹脂）を接着し、隙間を埋めていく方法です。歯を削らないため、歯への負担は小さいです。

レジンは経年劣化により色が変色してしまうことがあり、歯科医師が手技によって行うため、精度に限度がある点などがデメリットとしてあげられます。費用は、1本あたり1～3万円（通常２本行うため合計2～6万円）となります。

ラミネートべニア

ラミネードベニアは、歯の表面に薄いセラミックを貼り付けて歯並びや色を整える方法です。歯並びに影響を与えている歯を0.5ミリ程度削り、セラミックを被せます。軽度のすきっ歯に適しており、元の歯よりも横幅が広いセラミックを被せることで、隙間を埋めることができます。
一方で、接着剤が劣化することにより、まれに貼り付けたセラミックが取れてしまうことがあります。費用は、1本あたり5~10万円が相場です。

セラミック矯正

セラミック矯正は、対象の歯を削って、セラミックでできた被せ物を装着して歯並びを整える方法ですが、すきっ歯の隙間を埋める方法としても適しています。ラミネートベニアが表面だけの薄いセラミックを貼り付けるのに対し、セラミック矯正では、少々大きめのセラミックの被せ物（クラウン）を装着します。

そのため、ラミネートベニアでは対応できない、中度以上のすきっ歯矯正も可能です。セラミック矯正は、強度もあり、経年による変色がなく汚れが付きにくい点もメリットです。費用は1本7～15万円程度です。

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▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例

ワイヤー矯正

比較的重度なすきっ歯矯正の場合、ワイヤー矯正が適しています。歯にブラケットを装着し、ワイヤーの力を加えて少しずつ歯並びを整えていく方法です。効果が期待出来る反面、前歯のすきっ歯の場合でも、半年〜1年と矯正完了まで時間がかかってしまうデメリットがあります。
痛みを伴うことと、ワイヤーが目立つために見た目が気になることがデメリットとなります。

裏側ゴム矯正

九段下スターデンタルクリニックでは、すきっ歯の矯正方法として裏側ゴム矯正を行っています。
この方法は、歯の裏に透明の目立たないゴムをつけて歯を動かす部分矯正で、ほとんど目立たない点がメリットです。
また、上の前歯2本の間が空いているすきっ歯の場合、治療期間は1カ月、通院回数も2回で完了し、ワイヤー矯正などと比べると短期間で治療が完了します。（※治療期間とは別に保定期間が2年必要です。）
費用は、重症な場合は20万円程度になる場合もありますが、基本的には15万円で矯正を行うことができます。

マウスピース矯正

患者ひとりひとりの歯型に合わせて作成した透明のマウスピースを使い、歯を動かしていく方法です。歯の動き具合に合わせてマウスピースを作り変え、歯を理想の位置へ矯正していきます。矯正中は器具の取り外しができないワイヤー矯正と対照的に、マウスピース矯正は、矯正器具の取り外しが可能です。食事の際や人と会う前に取り外すことができるため、歯磨きがしやすい点や、人にばれたくない人にも選ばれています。
デメリットとして、歯を動かすときに痛みがある点や、マウスピースの装着時間を守らないと矯正が長引いてしまう点などがあります。また、マウスピース矯正はかみ合わせの調整ができないため、適応症が限られてしまいます。

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▶気になるすきっ歯の矯正方法

すきっ歯を埋めてキレイな歯を維持するにはセラミック矯正

ご紹介したようにすきっ歯の矯正方法はいくつもの選択肢があります。
どの方法にしたら良いか迷ってしまう場合には、劣化しにくく美しい歯を維持できるセラミック矯正がおすすめです。

セラミック矯正がおすすめの理由

すきっ歯の矯正方法の中で、歯並びの状態を治すだけでなく、歯自体の色や形を整える効果が高いのはセラミック矯正だけです。ラミネートべニアもセラミック矯正の一種ですが、表面に薄くセラミックを貼り付けるために、元の歯のくすんだ色が透けてしまい、白く美しい歯には見えません。長い目で見て、キレイな歯を維持することを考えるのであれば、セラミック矯正がおすすめです。