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歯列矯正

原因別の受け口の治療法

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受け口とはどんな状況?

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受け口とは、上下の歯をかみ合わせた時に、下の前歯が上の前歯よりも突き出ている状態にあることです。正式には下顎前突症(かがくぜんとつしょう)という病名ですが、一般的には、受け口、しゃくれ、反対咬合(はんたいこうごう)と言われています。
具体的には、口を閉じたときに、下唇が上唇よりも明らかに突き出ているような状態です。下の歯が前に出ている事から、かみ合わせが悪くなり、前歯で物をかみ切れなかったり、滑舌が悪くなり、舌足らずのような発音となることが多くあります。
また受け口は、下あごが突き出ていることからルックスも悪く、その特徴から、あだ名を付けられたり、いじめられたりと、子供の頃から心に傷を受け、コンプレックスを持ちながら大人になっている人がたくさんいます。

受け口の人が直面する問題とは

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見た目の問題

自分の受け口にコンプレックスを持っている人は、たくさんいます。上の歯よりも下の歯が突き出ていることから、横から顔を見るとあごがしゃくれており、笑うと下あごが盛り上がり、独特なあごの形になります。
そのため、コンプレックスが強い人は、笑顔に自信が持てなくなり、笑うことが少なくなったり、笑う時には、あごを引いて下唇を隠すようなクセが出てしまう事があります。
どうしても口角が下がり気味になってしまうので、口の形が「への字口」のようになり「ムッ」とした表情に見られてしまう事があります。何気ない時でも不機嫌そうに見られたり、相手に不満があるように見られたりして、顔の表情だけで損をしてしまう事が多くあります。

かみ合わせが悪い

下の歯が前に出てしまう受け口は、食べ物をしっかり噛む「咀嚼(そしゃく)」ということが上手く出来ません。
咀嚼が不十分になると、食べ物が細かく消化しにくい状態となるため、胃腸への負担がかかり、消化不良などの胃腸障害が出やすくなります。
また、奥歯に力を入れることが多くなることから、顎関節症や顎変形症のリスクも高くなり肩こりや頭痛の原因にもなります。
更に、咀嚼する回数が減ってしまうと、唾液が少なくなるため、口の渇きが増え口臭の原因となったり、歯周病にも繋がります。
唾液には、抗菌作用や殺菌作用が備わっており、口の乾燥が増えると口内トラブルの原因が増えることになります。
このように、かみ合わせが悪いと様々な体の不調が引き起こされます。

滑舌が悪くなる

言葉の発音は、舌の位置で決まります。
受け口の場合は、下の歯が前に出てしまっているので、下の歯に舌を付けながら発音する「サ行」や、舌を上あごに付けて発音する「タ行」は、言いにくくなります。
また、呼吸の仕方も、口呼吸になってしまう事が多いため、自然と発声する声も小さくなり、人に伝わりづらいことがあります。
特に英語の発音には、影響が出る可能性が高くなりますので、将来海外で活躍したい、英語を自在に使いたい。とお考えの方は、早めの治療がおススメです。

【関連ページ】
受け口をマウスピースで矯正するメリット

九段下スターデンタル 歯並び矯正治療

九段下スターデンタル 歯並び矯正治療

受け口の原因

骨格性に原因がある場合

あごの形や歯並びは、遺伝する可能性が高いと認識されています。ご家族やご親戚などに受け口の人がいる場合は、受け口が遺伝される可能性が高いため、注意が必要です。
しかし、遺伝だからと言って諦めることはありません。治療では、上あごの成長や下あごの成長を確認し、治療方針を決めていきます。問題は、受け口の原因がどこにあるのか。ということです。
例えば、上あごの成長が弱い場合は、上あごを引っ張り出す治療が必要となり、下あごの成長が強すぎる場合には、あごをこれ以上ださないような装置を装着し、成長をコントロールしていきます。歯の傾きだけが原因と判断されれば、骨格性に問題が移らないように成長を観察し、定期的な検診のみになることもあります。永久歯に生え変わるときに、自然に受け口が改善されることがありますが、これはかなりの少数です。身長が伸びる時期には、下あごが過成長することがあり、矯正治療だけでは改善が見込まれず、抜歯や外科手術を併用しながら治療していくことが多くあります。

歯性に原因がある場合

骨格には問題なく、永久歯が生えるころに前歯の位置がズレてしまうなど、歯の傾きが原因でおきる受け口のことを「歯性」と言います。純粋に歯の傾きだけが原因の場合は、矯正治療だけで改善出来ます。もちろん大人になっても治療は可能ですが、子供の頃からのクセがある場合は、骨格性にも問題がでてくる場合がありますので注意が必要です。
子供の頃に、指しゃぶりや爪をかむクセがあったり、舌を出したり舌をかむクセ、口呼吸や下あごを出すクセなどがあると、前歯の成長が抑えられてしまいます。
かみしめた時に前歯の上下の歯にすきまが出来るような状態になってしまい、どうしても奥歯への負担が大きくなることで、あごが変形してしまったり、前歯から抜ける空気が多くなるため、言葉の発音がはっきりしなかったりします。このようなクセはなるべく早く治したほうが良いでしょう。

【関連ページ】
受け口の原因・症例と治療方法

原因別の受け口の治療法

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重症の骨格性の場合~外科手術とワイヤー矯正の併用

受け口の原因が骨格にあり、上下のあごが突き出ているような状態や、あごが変形し、かみ合わせが大きくずれているような場合には、あごの骨を手術で切って動かす治療を行います。その治療方法を「外科的矯正治療」といいますが、手術の前後には、ワイヤーを使った矯正治療も必要となります。
一般的に骨の成長が止まる時期に手術を行い、手術後には新しいあごの位置で、しっかりとかみ合わせが得られるようにワイヤー矯正を行います。
手術は、口の中から行いますので顔の表面に傷がのこることは、ほとんどありません。
あごの外科手術の場合には保険が適応となるのがポイントです。2週間程度の入院と手術後の術後矯正を1年~2年程度行います。

軽傷の骨格性と歯性の場合

ワイヤー矯正

外科手術の必要のない受け口の治療には、ワイヤー矯正で治療をして行きます。
ワイヤー矯正とは、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を特殊なボンドで貼り付け、そこにワイヤーを通して、正しい位置に歯を少しずつ動かしていく方法です。今までは金属製のブラケットを使用することが多く、表面がギラギラしていることから、見た目が気になりましたが、最近では、セラミックやプラスチック製の透明なブラケットも選択できるようになり、目立ちにくい矯正治療を目指すことも可能となりました。

骨格性に問題がある場合には、上あごを成長させ、下あごの成長を抑制する装置を使います。一般的に良く使われる装置として、チンキャップという装置があります。これは、下あごが前方へ成長するのを抑える装置です。頭にキャップを被り、下あごに装置を付けて輪ゴムで引っ張ります。他には、上顎前方索引装置と言われるものがあります。これは上あごの成長を促し、下あごの成長を抑える装置です。顔にフェイスマスクという装置を当て、口の中にリンガルアーチを付けてあごを動かす装置です。これはいずれも家にいるときに使う装置です。
リンガルアーチというのは、奥歯の裏側に細いワイヤーを沿わせ、金属製のバンドで固定します。目的に合わせてワイヤーを追加し、部分的に歯を動かす時などに使われます。歯並びを整えるのに良く使われる装置です。
治療にかかる期間は、ブラケットを装着して、その装置を使わなくなる期間となります。その期間は、1年半~4年程度、そのうち保定期間として1~2年程度が目安となります。

矯正治療にかかる費用
保険適応にはなりません。全額自己負担となります。(矯正箇所、矯正器具などにより金額が変動します)
一般的なワイヤー矯正治療は全体で 70~110万円となりますが、ブラケットを表側に付けるのか裏側に付けるかで、お値段が随分変わってきます。裏側にブラケットを付けるワイヤー矯正の場合は120~150万円と少しお高めです。
1本当たりにしますと、5~10万円となりますが、重度な反対咬合なのかどうかによっても値段が変わります。また白いワイヤーを使った場合には、2万円の加算、裏側の場合には8万円程度が1本当たりに加算されます。

マウスピース矯正

ワイヤー矯正治療の場合は、見た目が嫌で治療に踏み切れなかったり、口の内部に金属が入る事から、口を動かすときにストレスを感じる人もいらっしゃいます。ワイヤー矯正に、どうしても抵抗があるという人には、マウスピースを使った矯正治療を検討しても良いのではないかと思います。

マウスピース矯正であれば、ほとんど目立つことなく、痛みも少ないことから、快適に矯正治療が出来ます。また自分で取り外しも可能なことから、食事やブラッシングの時などは、取り外すことが出来ます。
しかし、受け口の症状を改善をする場合には、マウスピース矯正だけでは難しい点がいくつかあります。

例えば、下あごが骨格ごと突き出てしまっているような場合には、奥歯を抜いて、歯全体を後ろに下げてからマススピース矯正をしないと、マウスピース矯正の効果が出てきません。
歯全体をうしろに下げるには、ワイヤーを使って矯正することになり、歯並びを整えるのにマウスピースを使用するという方法となります。また、前歯の上下が強く重なり合っているような場合は、上下のあごの大きさに問題があります。
このような場合にもマウスピース矯正だけでは、治りにくいと言えるでしょう。
マウスピース矯正は歯列を整えるという面では、とても効果的ですが、歯の上下のかみ合わせるという面では調整が難しい。ということが現状です。
特に、受け口の矯正治療は、マウスピース矯正だけでは改善が難しく、受け口の矯正治療にマウスピース矯正は向いていない。と言われる医師もいますので、マウスピース矯正を選択する場合には、ご自身の状態を良く確認をしていただく必要があります。
(最近は商業主義の医院も多いので、安易なマウスピース矯正には注意が必要です。)
治療にかかる期間としては、2~5年程度となり、そのうちの保定期間が1~3年となります。矯正治療にかかる費用は70~120万となり、1本当たり5万円からとなります。インザビラインという最新の治療システムを使い、細かな凸凹まで再現出来ることや、全世界の臨床データをもとに治療計画を立てることができるというのが特徴です。

セラミック矯正

受け口なのにセラミック矯正が出来るの?
受け口の原因が歯性の場合には、セラミック矯正で治療が出来ます。
その場合、下の前歯が前に出ていて、上下の歯が強く重なり合っているような場合には、セラミックを装着してもすぐに壊れてしまうこともあるため、歯の治療を先に行います。
セラミック矯正は、セラミック製の人工の歯をかぶせることで、歯並び全体をキレイにする治療法となります。通常1~2年かかるワイヤー矯正やマウスピース治療と違い、最短20日程度でキレイな歯並びに仕上がります。

治療中に矯正装置を装着する必要がないことから、見た目も気にせず、周囲にも気づかれずに治療を行うことが出来ます。また、審美性・耐久性・機能性など歯科治療の素材としても、もっとも優れており、とてもキレイに仕上がる事から、芸能人やモデルの方にも愛用されています。
セラミックにはいくつか種類があります。いちばん審美性が高いものはオールセラミッククラウンです。これは、全てがセラミックでてきており、透明感を持つ素材で審美性に大変優れております。自然な色調が表現できて金属アレルギーの心配もありません。費用は1本12万円からとなります。

費用面で気になる方は、ハイブリットセラミックというセラミックとプラスチックを混ぜた素材がおススメです。費用は1本6万円からとなります。また、強度にすぐれているのは、メタルボンドセラミックとなりますが、内面に金属の素材に使い、表面をセラミックで審美表現しています。色調や強度に優れており費用は1本8万円からとなります。その他、金属を内面の素材に使い、表面は陶材と合成樹脂(レジン)の混合物を使用している素材がハイブリットレジンというものですが費用は1本5万円からとなります。
セラミック矯正の費用は、「施術する本数×1本あたりの金額」となる為、人によりかかる費用が異なります。

セラミック矯正のなかでもプラスチック素材を使った硬質レジンのかぶせものや銀歯には保険が適応となるものもあります。しかし、見た目や色彩などは、上質な素材からみるとかなり落ちます。セラミックは天然の状態に近く、鮮やかな口元を演出できるばかりか、アレルギーにも安心という点では魅力的です。しかし、費用がかかるという点では悩んでしまうポイントだと思います。迷ったらまずは、病院で確認してみましょう。

【関連ページ】
セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例

動画でわかる!受け口を「手術なし」「抜歯なし」「短期間で完治」させることはできる?受け口の治療法について

下の歯のほうが前に出ている受け口の治療法を、重症別と種類にわけて具体的に解説しています。 骨格は正常で歯の噛み合わせのみが原因になっている受け口であれば、セラミック矯正で治療することが可能です。

セラミック矯正で治療する場合には、セラミックの歯を『あえて出っ歯になるように作る』ことで歯の噛み合わせを変えることができるのです。

その他の動画はこちら

セラミック矯正の症例

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この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。

歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。

セラミック矯正の症例をもっと見る>>

九段下スターデンタルクリニック院長経歴

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奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任

ご挨拶

また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。

歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。

是非1度スター歯科にお越しください。

その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。

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