前歯矯正は「部分矯正」と呼ぶこともあり、歯の向きや大きさなど前歯の気になる部分だけを矯正する治療方法です。「前歯の向きを1本だけ治したい」「正面の2本の出っ歯を治したい」といったご希望がある場合に向いています。

前歯矯正で起こる痛みの種類と、痛みの少ない治療をお探しの方におすすめなセラミック矯正による前歯矯正の方法をご紹介します。

前歯矯正中の痛みの種類

前歯矯正を考えているものの、痛みを心配する人が多いかもしれません。前歯矯正中に感じる痛みは、次の3つが挙げられます。

• ・歯が動くときの痛み
• ・食事のときに感じる痛み
• ・矯正器具が当たる時に感じる痛み

前歯が動くときに感じる痛み

矯正では歯の根元の「歯根（しこん）」や歯の骨である「歯槽骨（しそうこつ）」に力をかけ、歯の位置を1カ月におよそ0.3ミリずつ移動させます。

個人差がありますが矯正器具の装着直後は歯が浮いたような感覚があり、その後は歯が引っ張られたり強く押されたりするような鈍い痛みに変わります。

多くの場合、鈍い痛みは矯正器具を装着して数時間後から数日後に出ることが多く、徐々に慣れて約1週間後に治まるのが一般的ですので、歯の調整を終えたあとは少しだけ我慢する必要があります。

歯を動かす力をかけるたびに同様の痛みが伴いますが「初回が一番痛い」という声が多く聞かれます。歯が動く痛みには歯科医院で処方された鎮痛剤で対処しましょう。

中には歯が動く痛みがあまりなく、違和感がある程度で済む人もいます。矯正による痛みには個人差があり、痛みの感じやすさは体調などに左右されます。

食事のときに感じる痛み

前歯が動く際の痛みに加えて、食事のときに痛みを感じるケースも見られます。歯が噛み合ったときの刺激が痛みを誘発するためです。前歯は物を噛み切るときに使う歯なので、大きい食べ物を噛み切るときに歯に力がかかって、不便や痛みを感じることがあります。

前歯矯正中に痛みがあるときは、食べ物を小さく切って前歯で噛み切るときの負担が歯にかからないようにすると良いでしょう。歯が動く痛みが引いてくると、痛みは気にならなくなることほとんどです。

矯正器具が当たるときに感じる痛み

矯正器具の角や端が口内の粘膜や舌に当たるほか、器具の物理的刺激でできた口内炎が痛くなることがあります。

特にワイヤー矯正は装置の形が複雑なため装置の引っかかりを感じやすかったり、装置の端からワイヤーが抜けて先端が粘膜や唇にぶつかって痛んだりするケースもあります。

ワイヤーが当たって口内が痛むときには歯科医院に連絡して調整してもらうか、処方される保護剤を塗るか痛み止めを飲んで対応します。

【関連ページ】
▶歯の矯正は痛いを覆す、痛くない歯列矯正とは。
▶矯正の痛み

前歯矯正で痛みを抑える方法

前歯矯正でできるだけ痛くない矯正方法をお探しなら、セラミック矯正がおすすめです。

セラミック矯正は歯を少々削って土台を作り、セラミック製の人工歯を被せる治療法です。

セラミック矯正は、従来のワイヤーやマウスピースに変わって開発された新しい矯正方法で、短い治療期間で美しく仕上がり、費用も抑えられることから人気が高まっています。

セラミック矯正がおすすめな理由

セラミック矯正がおすすめな理由は、以下の5つです。

• ・痛みが無い
• ・自然な仕上がり
• ・歯の大きさや色を好みに合わせて選べる
• ・抜歯しない
• ・神経を抜かないセラミック矯正なら歯も長持ちしやすい

痛みが無い

セラミック矯正は、矯正器具が要らない歯を動かさない治療です。前歯矯正で起こる矯正器具が口に当たる痛み、歯が動く痛み、食事のときに感じる痛みがすべて起きません。

また

自然な仕上がり

セラミック素材は優しい光沢を持ち、もともとの歯に似た色合いであることから、治療後は美しく自然に仕上がります。

歯の大きさや色を好みに合わせて選べる

セラミックの種類は、顔の大きさや体型、雰囲気や好み、予算に合わせてご自由にお選びいただけます。

抜歯しない

歯の状態にもよりますが、一般的なセラミック矯正は気になる歯だけを治療するので抜歯の心配がありません。

神経を抜かないセラミック矯正なら歯も長持ちしやすい

神経を抜くセラミック矯正が一般的ですが、九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正は歯を最小限に削る最新の方法で治療するため、神経を抜かずに矯正ができます。神経を残す歯に優しい治療といえます。

セラミック矯正にかかる費用

セラミック矯正に使用するセラミック歯は、3つあります。

• ・セラミックとプラスチックを混合した「ハイブリッド」
• ・金属の歯型にセラミックをはり付ける「セラミック」
• ・歯の全体がセラミックでできた「オールセラミック」

費用は素材によって異なり、仕上がりのご希望やご予算に合わせてお選びいただけます。

ハイブリッド

1本7万円から可能です。

セラミックとレジンが混ざっているので、セラミックと比べると費用を抑えられます。しかし、レジンは食べ物や飲み物の色を吸収しやすいため、経年劣化による変色が起こりやすいです。

セラミック

1本11万円から可能です。

セラミック部分は透明度があり天然歯に近い風合いですが、金属を使用しているので金属アレルギーを引き起こす可能性があります。また、時間が経つと歯肉ラインの変化などによって金属部が歯の根元から見えてきたり、歯肉が黒ずんだりする場合があります。

オールセラミック

1本15万円から可能です。

金属を使用せず、すべて白色のセラミックでできた被せ物です。金属アレルギーの心配がない天然歯のような風合いで、非常に審美性が高い素材です。

経年変化による変色もしにいので、美しい歯が長持ちします。

セラミック矯正の期間

セラミック矯正にかかる期間は1週間ほどです。通院は1～2回で済むため学業や仕事に影響がありません。

虫歯や歯周病がある場合は治療が優先されるので、治療期間や通院回数は多くなります。

セラミック矯正の流れ

初めのカウンセリングで患者様のご希望を聞き、歯の状態を診察しながら治療について詳しい説明を行います。その後、歯科用のCTで歯の神経の位置を詳細に調べるなどの精密検査を行います。

契約が決まったら、歯を削って仮歯を被せます。仮歯の段階で歯並びが整うので、歯を削ったその日のうちに、綺麗な歯並びで自宅に帰れます。

完成したセラミック歯を装着し、見た目や噛み合わせなどの最終的チェックが完了したら矯正は終了です。

【関連ページ】
▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例

動画でわかる！「痛くない」歯並び矯正

痛がりな方におすすめの「痛くない」歯並び矯正についてご紹介しています。
ワイヤー矯正、マウスピース矯正、セラミック矯正（〝神経を残す〟セラミック矯正）の3つの歯並び矯正を「痛み」で比較し解説しました。
歯並び矯正の「痛み」が気になる方は、ぜひ動画をご覧ください。

その他の動画はこちら

セラミック矯正の症例

この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。

歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか？　今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。

セラミック矯正の症例をもっと見る＞＞

九段下スターデンタルクリニック院長経歴

ご挨拶

また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。

歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。

是非１度スター歯科にお越しください。

その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。

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