歯が割れた!治療方法は抜歯だけじゃない!割れやすいリスク要因も解説
歯が割れてしまうおもな原因は「大きな衝撃によるもの」です。
そこに食いしばりなどをはじめとする慢性的な負担の積み重ねで「ある日突然歯が折れる」「ヒビが入ってしまう」といった方が多いようです。
折れた歯や割れた歯は痛みが出ない場合もあり、日常生活に支障はないからといって放置される方もすくなくありませんが、放置したままでいるとどうなるのでしょうか?
歯が割れたことに対するさまざまなリスクや治療法についても解説します。
歯が割れた原因とその症状
歯が割れる直前までは「普段通りに噛めていたはずだったのに、突然こんなことになってしまったのはなぜだろう……」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一見、頑丈そうに見える歯ですが、さまざまな外的理由によって歯の先端が欠けてしまったり、歯の根っこまで裂けてしまったりするケースもすくなくありません。
また、奥歯の破折や歯の根っこの破折は自身では見えづらい箇所となるので、なかなか気付きにくいもの。
歯が割れたときの症状についてしっかり学ぶことで、万が一、自身の歯になにかあった際でもすぐに異常に気づきやすくなります。
歯が割れるリスクが高まる4つの要因
身体のなかで一番硬いといわれている組織は歯であり、水晶と同じくくらいの硬さがあると言われていますが、硬い=丈夫さは、必ずしも比例しません。
ほかにもさまざまな要因で歯がもろくなったり、過度な衝撃が加わって割れやすくなったりします。
たとえば、顎を食いしばった際にかかる圧は男性で60kg、女性で40kgほどはあると言われており、体重分くらいの圧力がかかるのです。
食事の際では、この半分~4分の程度の10~20kg程度の圧力がかかると言われています。食事で咀嚼するたびに、幼児の体重分の力がかかっていると言えば分かりやすいでしょう。
外傷した歯
「ころんでしまった」「公園の遊具でぶつかった」などをはじめとする歯の外傷では、特に上の前歯で多発します。
白い歯の一部が欠けるケースはもちろん、歯がめりこんでしまう「埋没」や、完全に歯が抜け落ちてしまう「脱臼」してしまう怒れもあります。
しかし、歯が抜けた場合でも、早急に歯科医院へ受診すれば再植ができることもあります。歯を強く打った場合は、できる限り早めに歯科医院へ診てもらうのがよいでしょう。
神経を取った歯
歯の神経には血液を巡らせて歯の内部に水分を運ぶ役割がありますが、重度の虫歯などが原因で神経を取った場合は、この機能がなくなってしまい歯がもろくなるのは否定できません。
治療済みの人工歯の不適合
重度の虫歯に銀歯や差し歯を装着する場合に、まずは土台を入れることが多いですが、その土台が不適合である、もしくは多量に歯を削ったために土台の周りの歯が薄いなどの悪条件から歯が割れることがあります。
また土台が歯より硬い金属の場合、柔らかい歯の方に力が集中してしまって歯が割れてしまうケースも考えられます。
食いしばりなどの悪習慣
食いしばりや噛みしめは、就寝時の無意識下でおこなわれることが多いです。食いしばったときの奥歯の最大圧は、60~70kg程度かかると言われています。
たとえ歯の神経があったとしても、長期間に渡る過度な圧力を受け続けることで、歯が割れる場合もあります。
歯が割れたときに起こりうる予兆とは
以下の症状のある方は、歯や歯の根っこの割れや、ヒビが入っている可能性が考えられます。
虫歯や歯周病の症状とよく似ているのですが、特に歯の根っこが破折した場合は自身では気付きにくいので、当てはまる方は歯科医院へ相談されることをおすすめします。
・歯が動いている
・噛むと痛い
・歯が冷たい物や温かい物でしみる
・歯ぐきが腫れた・膿が出てくる
・歯がうずく・違和感がある
【関連ページ】
▶前歯にひびが入っても放っておいて大丈夫?ひびが入った原因や治療方法も解説
割れた歯を放置し続けるとどうなるの?
しかし、割れた歯を治療せずに放置し続けると、温存できた歯も抜歯せざるを得なくなるケースもありますし、さまざまなお口の害を引き寄せます。
細菌が入り込みやすくなる
歯や歯の根っこの割れたすき間から細菌が入り込むことで、炎症が起きやすくなります。
結果的に歯ぐきが腫れや出血、膿など歯周病と似た症状を引き起こしやすく、男性では疲れやすいとき、女性では月経前後で腫れやすいと言われています。
食べカスが詰まる
歯の割れた境目から食べ物を召し上がるたびに食べカスが詰まって腐り、口臭の原因となる恐れがあります。
割れた歯のすき間まではブラッシングがうまく行き届かないため、慢性的に放置された食べカスが腐って悪臭を放つのです。
顎の骨が溶ける
炎症が広がった歯や歯茎はやがて顎の骨にまで悪影響を及ぼし、顎の骨が溶けてしまうケースもあります。
折れた歯を修復するのは可能ですが顎の骨は再生しませんので、歯のヒビが入った歯は偏った骨吸収を促してしまうことになります。
また、骨の吸収が進めば骨のない方向へ歯の根が倒れ、歯が抜けてしまうケースもあります。
歯が割れたときの治療方法
歯が割れたときの治療法としては、抜歯だけではありません。
歯の割れが軽度の場合は様子を見るパターンもありますし、詰め物の処置のみで済む場合もあります。また、早急に歯科医院へ受診することで、放置すれば抜歯だったケースも温存できることもあります。
歯の割れがエナメル質に限局したケース
エナメル質にわずかヒビが入っている程度であれば、様子見かレジン修復をおこなうケースが多いです。
審美的に気になる方に関してはラミネートベニア治療法といって、歯をごく薄く削ったうえで、つけ爪のようにかぶせ物の歯を装着するケースもあります。
歯の割れがある程度進行しているケース
象牙質までに限局したケースなど、比較的軽い場合はレジン修復で様子を見ることがほとんどです。
しかし、歯の神経(歯髄)まで達している場合は神経を抜いたうえで、銀歯やセラミックなどを装着して治療します。
歯が折れてしまった場合でも、24時間以内であればもとの歯を接着できる可能性があります。
治療法としては、折れた箇所を薬剤で一時的に蓋をして、1~2カ月様子を見たあとに再度保存していた歯を接着します。
歯の根まで割れているケース
根っこまでヒビが入っていると、根っこに細菌が侵入し炎症を起こすため、基本的に抜歯します。
抜歯した歯はブリッジ、インプラント、入れ歯などから選択しますが、歯の状態によっては抜歯せずに治療できることもあります。
治療法としては、割れた歯に直接薬剤を流し込んで接着する「口腔内接着法」と、いったん抜歯して、破折した歯を接着剤で固定し、ふたたび抜歯した箇所に歯を再植をする「口腔外接着再植法」が挙げられます。
割れた歯が審美的に気になるときはセラミック矯正法も
しみるなどの症状があらわれてしまった歯はもちろん、症状がなくても歯の見た目が気になる場合の選択肢の1つとして検討したい治療法は「セラミック矯正法」です。
九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法は、歯の健康と見た目の良さを両立した治療法です。
できる限り神経は取らずに、患者さん一人ひとりの顔立ちに合わせたセラミックを作成するため院内に技工室を設置。
かぶせ物のクオリティを向上するために、歯科技工士と常に密な連携を取っています。
また、治療後のシミュレーションを事前に見せてくれるので、治療後に「こんなはずじゃなかったのに……」とギャップを感じることもすくないです。
動画でわかる!黒い歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で、自然な白さで小さくした症例
黒い歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で、自然な白さで小さくした症例を解説しています。
ご紹介する患者様は過去に前歯2本の神経を失っており、前歯2本の歯の黒ずみや、歯と歯ぐきの境目、さらに前歯が大きなことにコンプレックスを抱えていました。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
九段下スターデンタルからのお知らせ
- 2020/8/21
小児・子供矯正パーフェクトNAVIで記事を監修しました。 - 2020/8/21
インプラント治療クリニックガイドで記事を監修しました。 - 2019/12/3
モノレコで記事を監修しました。 - 2019/11/25
はいチーズ!clipで記事を監修しました。 - 2019/11/14
RoccoGirlで記事を監修しました。 - 2019/11/14
lovemoで記事を監修しました。 - 2019/11/1
MOOVOOOで記事を監修しました。 - 2019/11/1
Besmeで記事を監修しました。 - 2019/10/31
教えて歯医者さんに掲載されました - 2019/10/21
インプラントネットに掲載されました - 2019/10/21
矯正歯科ネットに掲載されました - 2019/10/21
審美歯科ネットに掲載されました - 2019/10/18
おすすめ矯正歯科クリニック名鑑【矯正歯科Passport】に掲載されました