前歯がギザギザしているのは一体どうして?ギザギザにならない予防法や治療方法も解説
「子どもの歯が永久歯に生え替わったのだけれど、まるで山のようにギザギザしている……」
「特に痛みはないけれど、前歯がギザギザになっているのはどうして?」
などと心配されている方も少なくありません。
この記事では前歯がギザギザになってしまった理由を「子どものケース」と「大人のケース」の2つに分けて解説しているほかに、治療法や予防法についても言及しています。
あなたの前歯がギザギザな理由
一言で「前歯がギザギザしている」といってもそれは子どもなのか、成人しているのかによっても原因は異なりますので、年代別に詳しく説明します。
おもに子どもに多く見られる原因は2つある
子どもに多く見られる前歯がギザギザしている要因とはどのようなパターンがあるのか、見ていきましょう。
乳歯から永久歯が生え替わったタイミング
大人の歯に生え替わった歯が、チューリップ模様のような3つのギザギザになっている場合、これは病気ではなく「発育葉」の可能性が高いです。
発育葉とは、まだ歯ぐきから歯が生え出す前段階、いわゆる胎児状態の歯が発育過程でできる健全なものです。
したがって、子どもの歯から大人の歯(永久歯)に変わりたての歯であれば、前歯のギザギザ(切縁結節)が見られるのはごく当たり前のことであって、特別に気にする必要はありません。
前歯の生え替わりのタイミングは6~7歳と言われているので、そのころのお子さんの歯をよく観察してみるとよいでしょう。
そこで覚えていただきたいのが、切縁結節の多くは、2~3年ほどで永久歯と同じような平らな状態となり、ギザギザは消失するということです。
逆に言えば、3年たって「まだ切縁結節がなくなっていないのでは」と思われる方は、一度歯科医院へ相談してください。
外傷によるもの
外傷が起こる割合を年代別で分けると1~2歳のタイミングと7~8歳のころに外傷が起こりやすいという統計があります。
特に6~7歳のころは小学生となるので、自身で行動範囲を広げていく年代です。
親や先生が気付かないところで歯をぶつけてしまったりしていて、知らずしらずのうちに歯が欠けてしまっているケースもありますので、注意が必要です。
また、乳歯が永久歯に生え替わる数カ月よりももっと以前に大きな歯の外傷を起こした場合では、外傷の影響によって歯の形そのものが変わってしまうこともあります。
気になる場合は、お早めに歯科医院へ受診しましょう。
成人してから多く見られる原因は3つある
次に、子どものころにはあまり見かけない場合が多いけれども、大人になってからよく見かける「前歯がギザギザしている原因」について解説していきます。
酸蝕症によるもの
酸蝕症とは酸性食品を多く含む食べ物を頻繁に召し上がったり、逆流性食道炎などの疾患があったりして、常にお口のなかが酸性状態に傾きがちな方に起こりやすい歯の病気のことを指します。
酸蝕症は歯が全体的に溶けてしまったり、歯の先端がギザギザになってしまったりする場合もあります。
歯並びの不正
上の前歯が突出していたり(上顎前突)、下の前歯が突出していたり(下顎前突)すると、開口障害が出やすいです。
したがって前歯がうまく使えずに、子どものころの切縁結節がそのまま残ってギザギザしているケースがあります。
食いしばりなどの悪習癖
噛みしめが強い、もしくは食いしばる癖のある方は過剰な咬合圧がかかって、歯が一部が欠けてしまったり、先端がギザギザ状態になるリスクが高まります。
前歯がギザギザにならないためにできることはある?
前歯のギザギザを予防するために、私たちが普段からできることや歯科医院のサポートを受けながらおこなえる対策法はあるのでしょうか?
詳しく見ていきましょう。
前歯を意識して使うこと
生えたての歯というものは、もともと前歯の先端がギザギザ(切縁結節)になっているものです。それを平らにするためには、とにかく前歯でよく物を噛むことです。
特に子どものケースでは、噛むことを意識させてください。切縁結節は、早ければ半年で歯の先端が平らになる人もいます。
前歯でよく噛むことは歯のみならず顔貌も左右しますし、正しく噛むと顎の刺激となって顔立ちの成長を促進します。
酸性食品は控える
具体的な食品を挙げると、
・お酢
・ビールやワインなどアルコール類
・スポーツ飲料
・炭酸飲料
・レモンなど柑橘系の果物
これらの酸性食品はお口のなかを酸性にしてしまい酸蝕症のリスクを高めるので、できる限り控えるようにしましょう。
ナイトガードやマウスピースを活用する
噛みしめや食いしばりのある方はもちろんですが、激しいスポーツをされる方や、もしくはジムで鍛えている方などは無意識下で歯を食いしばりやすいです。
そういったスポーツをおこなう方は、歯にダメージを与える前にあらかじめマウスピースを装着して予防していくのがベターでしょう。
また、欧米ではスポーツ時にマウスピース着用が義務づけられています。
マウスピースは脳しんとうも予防する効果も期待できますので、小学生~中学生にかけては使用されることを特におすすめします。
歯列不正の場合は矯正治療も検討してみては
受け口や出っ歯はお口が常に開きっぱなしとなって、前歯のみならず全体の歯を使って咀嚼するのが困難な傾向にあります。
そのため、切縁結節も残りやすいので歯列不正の方は思い切って矯正治療も検討するのもよいでしょう。
ギザギザになってしまった前歯の治療方法
子どものころにできた切縁結節の場合においては、そのまま様子を見ても問題はないのですが、歯列不正などが原因となって「大人になっても前歯がギザギザしていて審美的に気になる……」という方もいらっしゃるでしょう。
そのために、前歯の治療方法にはどのようなパターンがあるのかお伝えします。
歯の先端部をすこし削って対処
切縁結節はそのまま置いておいても問題はないのですが「見た目が気になる」という方もすくなくありません。
切縁結節のレベルが軽度のものであれば、ごく薄くエナメル質を削って人工的に歯の先端を平らにもできます。
レジン充填で歯の先端部を補う
レジン充填とは歯を削ったところにプラスチックの樹脂を詰めることです。
切縁結節や酸蝕症で歯の一部分が欠けてしまった場合、その欠損部をカバーするためにレジン充填をおこなうことがあります。
ラミネートベニア法
ラミネートベニア法とは、つけ爪のようにセラミック製のかぶせ物を歯に装着することです。ラミネートベニア法では基本的に歯を薄く削る程度で、神経までは触らないケースが多いです。
基本的には自費診療となり、治療費用は1歯につき5~10万円程度と設定している歯科医院が多いです。
審美的な問題を解消するセラミック矯正法とは
「歯並びが悪く、大人になっても切縁結節が残ってしまっている」「酸っぱいものが大好きで、酸蝕症になってしまった・・・」といった、なんらかの理由によって前歯がギザギザしている場合は、セラミック矯正法でお悩みを解消してしまう方法を一つの選択肢に入れてみては。
九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法では、できる限り歯の神経を抜かずにセラミックとよばれる天然歯に近い審美性や耐久性を兼ね備えたかぶせ物をご用意しています。
自身のキャラクターや顔立ち、肌色に合った歯の色や形を勘案して、かぶせ物を作製する技工士たちとも細やかに連携しながら、患者さんの希望に合わせたかぶせ物を作製することに努めています。
動画でわかる!すぐに歯並びを綺麗にできる〝神経を残す〟セラミック矯正
すぐに歯並びを綺麗にできる、歯に優しいセラミック矯正についてご紹介しています。
〝神経を残す〟セラミック矯正であれば、1日で治療を終えることができます。1日矯正の流れをお話していますので、すぐに歯並びを綺麗にしたい方はぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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