私の歯が尖っているのはなぜ?八重歯や中心結節などの治療法についても解説
「歯の尖りが気になる」
「人から八重歯だと指摘された」
「舌で歯を舐めたら、なんだか尖っている気がする」
といった方は、歯列不正の可能性はもちろん、ほかの疾患が潜んでいるケースがあります。
この記事では歯が尖っている原因についてや治療法、放置しておくとどのような問題が出てきやすいのかについても解説します。
私はどっちのタイプ?歯が尖っている状態は2つある
「歯が尖っている」と一言でいっても、それは歯の先端部分が尖っているのか、歯のかみ合わせに出来ている尖った突起物なのかによっても原因は違ってきます。
自身がどちらのパターンに属するか確認しながら「なぜ起こってしまうのか」といった原因論についても言及していきます。
犬歯などが歯並びのアーチからはみ出ている状態
このパターンはいわゆる「八重歯」と呼ばれるものです。
八重歯は専門用語では「叢生歯」と呼ばれ、原因としては永久歯に対して顎が小さいなど、いわゆる「顎と歯の不調和」によって起こることが多いです。
好発部位は犬歯ですが、犬歯でなくともほかの歯が歯列のアーチから大きくはみ出たものは「八重歯」と表現されることが多いです。
歯のかみ合わせ付近に突起がある
歯のかみ合わせの溝付近にできるツンと立った角のような突起物であれば、中心結節の可能性があります。
好発部位は下顎第二小臼歯で、よく見られる年齢は12歳前後となり中心結節の発生率は1~4%ほどです。
原因としてはあくまで確率論の問題となり、歯の形態異常で発生するものなので、仕方がない問題だといえます。
放置してもいいの?歯が尖っていることの問題点とは
中心結節や八重歯は、虫歯や歯周病のように症状が出やすい疾患ではなく、特に痛くもなければ歯科医院へ受診されない方もおられるようです。
しかし、そのまま自己判断でほったらかしにしていてもよいのでしょうか?答えは「NO」です。
なぜ放置したままではよくないのか、ほったらかしにしたままでいることの問題点を挙げていきます。
八重歯を放置した際のデメリット
お口の清掃状態が悪くなりやすい
歯列からはみ出した八重歯は「歯が重なっている」「凹凸になっている」などといった状態の歯が多いため、ブラッシングしにくい方が多く見られます。
これらの問題から長期的な視点でみると、歯周病や虫歯にかかりやすくなるリスクが上がるといえます。
口内炎ができやすい
八重歯の先端は唇やほっぺに刺さりやすいので、口内炎になりやすいです。また八重歯は突出しておりほかの歯とうまくかみ合っていないことで、すり減らずに尖ったままの状態の方がすくなくありません。
審美的な問題
日本では「八重歯はかわいい」という独特の価値観を持つ方もいますが、欧米では八重歯のことを「ドラキュラの歯」と揶揄されることもあり、特に八重歯=強制するのがマナーという価値観です。
また八重歯は、萌出部位の悪さからプラークコントロールが悪くなりがちです。
これらの問題は歯列不正に加えて、お口の汚れが目立ちやすいといった課題も挙げられます。
ほかの歯への負担が増す
犬歯など一部の歯が八重歯になって「まったくかみ合っていない」となると、本来はかみ合うはずだった歯においても、食事など咀嚼する場面で負担が増すことがあります。
中心結節を放置した際のデメリット
よく噛めない
中心結節はかみ合わせの一部が突起している状態になっており、歯の汚れがたまりやすいことはもちろん、満足に噛めないケースがあります。
長期に渡ってよく噛めないでいると、顎の成長や姿勢のゆがみなど悪影響を及ぼすことも懸念されます。
突起が破折したら神経がむき出しになるケースもある
中心結節の下には歯の神経(歯髄)がありますが、突起になっているために硬いものを噛んだりすれば折れてしまうリスクも考えられます。
また中心結節になっている歯は、神経が歯の再表層まで伸びている特徴があります。
そうなると通常の歯よりも神経がむき出しになりやすく、中心結節が折れた歯を放置した場合は歯の神経が死んでしまうケースもあるので注意が必要です。
尖っている歯の治療方法とは
歯科医院へいった場合に中心結節や八重歯の治療に関しては、どのような方法が取られるのでしょうか。
治療法は1つだけでなく、さまざまな治療法がありますので、自身が通おうと思っている歯科医院がその治療法に対応しているのか?といったことも考えながら検討されるとよいでしょう。
八重歯(叢生歯)の場合
八重歯の根本的な治療方法としては、歯列矯正をおこない、適切な歯並びのアーチを整えていくケースが一般的です。
歯列矯正と聞くと「抜歯をしなければいけないもの」と思われる方もすくなくありません。
しかし、歯列の状態によっては必ずしも抜歯するわけではなく、急速拡大装置などさまざまな方法を用いながら「できる限り歯を抜かない」方法で矯正をおこなっている歯科医院もあります。
八重歯を矯正するにはどのような矯正法があるのか見ていきましょう。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは歯面に対してブラケットと呼ばれる金属のボタンを取り付け、そこにワイヤーを当ててワイヤーの引っ張る力で歯列を整えていく治療法です。
一般的な治療期間としては、約2年ほど通院をおこなったあとに「保定期間」といって歯並びが後戻りしないように、保定装置(マウスピース)などを就寝時に取り付ける期間があります。
治療費用としては約70~110万円と設定している歯科医院が多いです。
叢生の状態が軽度のケースなどでは「非抜歯」を目指せることが多く、そういった場合は本格的なワイヤー矯正をおこなう前に歯列を拡大する矯正法(急速拡大装置)を利用することもあります。
急速拡大装置とは、八重歯など歯列のアーチからはみ出した歯を適切な位置に戻す矯正法です。
マウスピース矯正
無色透明なマウスピースを常時装着して、徐々に歯並びを整えていく矯正法です。
こちらの矯正法も「必ずしも抜歯しなければいけない」ものではなく、患者さんのお口の状態や歯科医師の判断力などによって変動します。
一般的な治療期間としては、ワイヤー矯正とほぼ同様に、約2年ほど通院をおこなったあとに「保定期間」といって歯並びが後戻りしないように保定装置(マウスピース)などを就寝時に取り付ける期間があります。
治療費用としては、約30~110万円と幅広い費用パターンがあるのがマウスピース矯正の特徴です。
セラミック法
軽度の八重歯の場合においては対象歯を削り、その上から「セラミック」とよばれる陶器製の審美性に優れたかぶせ物を装着するだけで、八重歯が改善されるケースもあります。
しかし、どうしても大きく歯を削る必要があるため歯の神経を抜いて対処する歯科医院もあり、歯の健康寿命を縮めてしまうケースも。
治療期間は約1~2カ月前後、治療費用は1歯あたり約7~20万円と設定している歯科医院が多いです。
中心結節の場合
万一、中心結節が破折してしまったケースでは、やむを得ず歯の神経を取る治療をおこなう場合もあります。
しかし、中心結節が破折していない段階であれば、破折予防のためにできる歯科医院の対処法として2つ挙げられます。
中心結節の疑いがある方は、なるべく早期に対策を取るようにされた方がベターでしょう。
すこしだけ削って尖りを減らす
歯の尖ってる部分をすこしだけ削り取ることで角をなくし、破折予防につながります。
ほかにも半年~1年に1度の頻度ですこしずつ削ることで、歯の表層まで伸びてしまった神経の空洞が第二の象牙質と変化していき、歯の表層から神経が遠ざかっていくことを期待できます。
詰め物で補強する
最もよくおこなわれている中心結節への対処法で、中心結節の周りを「レジン」といってプラスチックの詰め物で補強していくことで破折するリスクを減らします。
尖っている歯をできる限り早く解決させたい方にすすめたいセラミック矯正法
軽度の八重歯でしたら、何年もかけて根気強く通うワイヤー矯正などといった方法よりも、九段下スターデンタルクリニックの「セラミック矯正法」を検討してみては。
九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法は、最短2回の通院でかぶせ物の装着までおこなえるので「できるだけ早く治したい」と思われる方にもおすすめです。
動画でわかる!八重歯が目立つ歯並びを、抜歯せずに改善した症例解説
〝神経を残す〟セラミック矯正で、八重歯が目立つ歯並びを抜歯せずに改善した症例を解説しました。
症例の解説とともに、抜歯なしで八重歯を治療するのにおすすめな人や、他の矯正法で治療した場合についても紹介しています。詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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