なぜ青ゴムを使うのか?治療で使用する意味や痛むときの対処法とは?
矯正で使われる青ゴムとは
多くの歯科医院で、たびたび使用される青ゴムと呼ばれる矯正器具があります。
青ゴムとは、治療の段階に応じて歯と歯の間に隙間を空けるため、作為的に付けられるものです。
青ゴムはワイヤー矯正と呼ばれる矯正法に対して用いることが多いのですが、どんな矯正法かというとブラケットと呼ばれる金属製の器具を歯に付け、その上に金属のワイヤーを通して歯並びを整える矯正法です。
後ほど解説しますが、青ゴムを付けたくないという方はセラミック矯正を検討することをおすすめします。
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▶セラミック矯正の治療方法と症例・料金
青ゴムの目的や役割
矯正器具を付ける前段階の処置として、非常に重要な役割を持ちます。
ワイヤー矯正法の多くで用いられる「バンド」と呼ばれるワイヤー矯正治療の際に使用される金属製の輪っかを、一番奥の歯から2番目の歯(第一大臼歯)に装着します。
バンドにはある程度の太さがあるので、装着できるスペースを作るべくゴムで歯と歯の間の隙間を意図的に空け、その後に装着する矯正器具をスムーズに取り付けます。
素材はゴムだけでは無い
矯正治療において使用されるものはゴムだけでなく、素材や色味などはさまざまな種類が用いられます。
他にも鍮製(家具や建設資材にも使用)や、スチール製(シャッターやジュース缶などに使用)と言った材質が歯科治療の際に使用されます。
どの素材にも共通しているのが、耐食性に優れていて加工しやすい材質であることです。ゴム製と比べると取れづらい鍮製ですが、付けるときに痛みやすいなど材質によりメリットとデメリットがありますので、患者さんの歯並びや通院状況に応じた材質のものを選択します。
また、青ゴムと言っても青色だけが使われるわけではなく、透明やグレーなどの色があり、患者さんの要望などにより変更することもあります。
青ゴムを付けている期間は1~2週間
歯科医院の治療方針や歯の状態によっても違いますが、通常1~2週間ほど(早ければ4〜5日間)でゴムを取る処置を2回ほど繰り返します。
なぜ2回もゴムを装着しないといけないのかというと、1回目に歯と歯の間の隙間を空けた後、矯正器具を付けた状態でもう一度歯型取りを行い、その後ワイヤーやブラケットといった別の矯正装置の作製するためです。
患者さんの歯型の情報を基に、技工所などでオーダーメイドの矯正器具を作りますので、その間に再度ゴムを装着せねばいけない(2回目)という流れです。
痛みの度合・期間・対処方法について
ゴムを入れたときの痛みの程度にはかなりの個人差があり、何もしなくても一日中痛むこともあれば、食べ物を噛んだときだけ痛むケースもあります。
痛みのピークは治療後2~3日目
痛みのピークはすぐにやってくるわけではなく、挿入した直後は強く痛むという感覚はありませんが、治療後2〜3日目が痛みのピークと言われています。
人によっては10日ほど経ってもピークが収まらない場合もありますので、かなりの個人差があります。
痛みを和らげる方法
ゴムを入れた後の痛みを緩和させる対処法としては、柔らかい物を食べることや食べ物を細かく切って食べるなど食事に関しての工夫を行います。
他には、口を冷やして炎症を抑える方法や塩水でゆっくりうがいをすることで、歯茎から塩水へ浸透圧が進むことにより、歯茎の炎症が引いていくことがあります。
また、歯茎マッサージも歯茎内の血行障害を緩和させるので試されても良いでしょう。
痛みが我慢できないとき
上記の方法を試しても治まらない場合は、無理をせずに痛み止めを飲まれることをおすすめします。
痛みに弱い方は、念のため歯科医院で痛み止めをあらかじめ処方してもらうよう相談してみると良いでしょう。
万一、痛み止めを使用しても効かない場合は、歯科医院に電話して今後の流れを相談しましょう。
青ゴムを取り付けた後に気を付けること
ゴムは頑丈に取り付けられている固定式のものではなく、いつもと同じような生活を送ればゴムが取れてしまう危険性があり、矯正治療が長引くケースもあります。
ワイヤー矯正などでゴムを付けられた際は、食べ物や生活習慣などを見直して普段以上に歯に対して気を配る必要があります。
硬い食べ物・粘着性のあるものは控える
当然ですが、硬い食べ物は痛みが大きくなり炎症が長引く可能性があります。柔らかく噛みやすい食べ物を召し上がるなど状態に応じて臨機応変に対処しましょう。
また、粘着性のある食べ物はゴムに汚れがくっつきやすく、食べカスなどの汚れが取れにくくなり、ゴムそのものが取れてしまう恐れがありますのでこちらも注意が必要です。
気を付けたい食べ物
・フランスパンやおせんべいなど硬いもの
・ホルモンやイカ、ステーキなど噛み切りづらいもの
・噛み応えのあるもの
・ガム、お餅、ハイチューのようなソフトキャンディーなど粘着性のあるもの
など、総じて「普段の生活でも食べづらいもの」が挙げられます。
負担がかかりづらい食べ物
・豆腐、プリン、茶碗蒸し、うどんなど柔らかいもの
・お粥ご飯、汁物、スムージーなど噛む必要があまり無いもの
ゴムを装着している間は、歯に負担がなく比較的汚れも付きにくい食べ物を召し上がることをおすすめします。
歯磨きの際に注意すべきこと
歯にゴムが付いている際は、丁寧に優しく磨くことが先決です。特にデンタルフロスをゴムの入っている部分に挿入するとゴムが取れてしまう恐れがあります。
また、歯磨きの際に力を入れて磨いてしまうとゴムが取れる可能性があり、歯ブラシの行き届きにくい箇所には、歯間ブラシやワンタフトブラシなど補助的な道具を使って見るのも良いでしょう。
歯科医院でどのような清掃用具を使えば良いのか、歯科衛生士などにアドバイスを受けると良いでしょう。
口の臭いが気になる場合も我慢
歯と歯の間にゴムが装着している間は、ものが挟まりやすく、食べカスなど汚れの匂いがゴムに移ってしまうため臭いが気になる場合があります。
だからといってゴムを外してしまうと、再装着が難しい場合があるので我慢が必要です。
取れたり外れたりした場合は?
多くの場合は外れてしまってもそのままで構いませんが、歯科医院によって対応が違うので事前に歯科医師に確認しておくのがベターです。
万が一、ゴムを飲み込んでしまっても便とともに排出されるため、特に気にせずとも良いでしょう。
青ゴムの痛みが気になるならセラミック矯正がおすすめ
※実際に当医院で治療を行った患者様の症例です。
ゴムの煩わしさや、その後4~5年ほども矯正器具を装着するのにはどうも抵抗がある……といった方は、セラミック矯正法をおすすめします。
治療の流れとしては、歯並びを治したい部分に対して歯を削り、その上から陶器の材質であるかぶせ物を付けて歯並びを改善するという矯正法です。
陶器製であるセラミックは、耐久性に優れている他に汚れが付きにくく、虫歯になりにくいと言ったメリットがあります。
その中でも一番の特徴は、かぶせ物の白さが半永久的に持続するという所です。
セラミック矯正法は虫歯治療のような流れで最短1週間という短期間で治療ができます。また、自身で歯の白さを選べるのもポイントです。
九段下スターデンタルクリニックであれば、神経を残した痛みがないセラミック矯正が受けられます。
痛みを伴う矯正をするのは腰が重いし、矯正治療に何年も時間を掛けられないといった方には、セラミック矯正法はおすすめです。
カウンセリングは無料ですので、まずは気軽に来院してみるのをおすすめします。
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▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例
動画でわかる!矯正方法の種類別メリット・デメリット
審美歯科医が、矯正方法の種類別にメリット・デメリットを解説しています。
それぞれの特徴を理解して、納得した矯正方法を選びましょう。詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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