八重歯の抜歯は本当に必要なのか?抜歯しなくても良い矯正法を紹介
なぜ八重歯になるのか
八重歯の原因は、歯並びのスペースの不足によって起こります。
具体例を挙げると、犬歯(上の前歯から3番目の歯)に対して顎が小さく歯列に沿って並ぶスペースがないので、結果的に歯の並びを乱してしまうわけです。
犬歯が飛び出た状態がいわゆる八重歯と呼ばれるものです。
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▶八重歯の原因と矯正方法
八重歯が人に与える印象とは
アメリカを中心とした先進国では、八重歯は吸血鬼を連想させ不吉なイメージをもたらすことから就職や結婚に不利な状況となるので、子どものときから矯正を行うのがスタンダードです。
海外と比べてみると分かるのですが、八重歯に対しての許容範囲の広さは日本人特有の価値観といえるでしょう。
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▶かわいい?歯並びが悪い?八重歯のデメリットを知っておこう
八重歯を治す方法とは
八重歯をの隣の歯(小臼歯)を抜歯する
犬歯(八重歯)が歯並びからかなり飛び出ているなど、犬歯の傾斜が強い場合は犬歯の隣の歯である第一小臼歯を抜歯する治療方法があります。
抜歯を行うことで犬歯が歯列に収まるスペースを与え、その後はワイヤー矯正を始めとする矯正治療と併用することで八重歯を治療していきます。
抜歯と聞くと抵抗感があるかもしれませんが、小臼歯を抜歯せずに矯正をしてしまうと出っ歯のような歯列になることがあります。
したがって、歯並びのケースによっては抜歯を行うことがやむを得ないケースがあります。
歯の横幅を小さくすることで、大きさを整える
八重歯の傾きがあまり強くない場合は抜歯とまではいかずとも、上の前歯の数本を0.2~0.5mmほど横幅を削り、歯列のスペースを作ることで綺麗な歯並びにする治療方法があります。
歯を削った後は、本格的な矯正装置を装着して歯列矯正を行います。
顎を大きくし、歯並びのスペースを広げる
子どもの場合は顎が成長途中にあるので、それを利用して顎を拡大することで、歯列のスペースを作り八重歯を治す方法があります。
しかし犬歯は12歳前後で萌出してくるため、12歳以降は「第二期治療」といって大人と同じような矯正法に移行する場合が多いです。
顎を拡大する装置は第一期治療で使用するものであり、永久歯がすべて生え揃う前の段階(4~11歳ごろ)に矯正治療を行うことは「八重歯を治す」というより「八重歯になってしまう前に予防する」といった感覚に近いです。
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▶八重歯の原因・症例と治療方法
八重歯を治療せずに放置した場合にはどうなるのか
本来の犬歯の役目を果たせず、他の歯に大きな負担が
歯の中で犬歯の役割はとても大きく、また根っこもすべての歯の中で一番長いので、虫歯や歯周病にかからなければ寿命が長く非常に大切です。
犬歯は噛み合わせたときや食べ物を噛んだときなどに、前歯や奥歯に力がかかりすぎないようにしてくれるクッションのような役目があります。
八重歯などで歯の傾きが強く、本来の犬歯の役割を果たせていなければ他の歯にも負担がかかってきます。
口呼吸になりやすい
八重歯がある方の場合、口を閉じる際に邪魔となって半開き状態になりやすいです。
口が開いたままであると、ウイルスや細菌が口に入り込むばかりでなく常に乾燥した状態になるので、風邪を引きやすいといったデメリットがあります。
虫歯や歯周病のリスクが上がる
八重歯は歯が重なっていたり入り込んでいたりなど非常に歯磨きがしづらく、歯科医院のクリーニングでも非常の清掃しにくいのが現実です。
したがって慢性的に歯の汚れが溜まりやすく、さらに犬歯の隣接歯も磨きにくくなるので、八重歯だけでなく他の歯も歯周病や虫歯になりやすいです。
口内炎になりやすい
八重歯の先端は尖っており歯列から大きくはみ出しているため、噛んだときに口や粘膜を間違って噛みやすく口内炎を作りやすいです。
身体の偏りがでやすい
八重歯を気にするあまり片側でしか噛まないなど、正しくない噛み合わせになる方も中にはいます。
しかし、正しい噛み合わせでないと顎のズレや肩こり・片頭痛といった不快な症状が出るケースもあります。
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▶八重歯をそのままにしておいた場合のリスク
八重歯を治すにはどんな矯正方法があるのか
抜歯や顎の拡大など八重歯の治療はさまざまですが、どの治療方法も最終的には矯正治療と併用して行うのがほとんどです。
ワイヤー矯正
どのような歯並びの症例にも対応しているスタンダードな矯正法で、金属製のワイヤーとブラケットを常に装着し、ワイヤーの力によって歯を少しずつ綺麗な歯並びにする矯正法です。
デメリットは見た目が悪く、金属が粘膜などデリケートな部分に当たりやすいので口内炎を引き起こすリスクが高く、歯磨きもしにくいので歯周病や虫歯の大きな原因です。
また、2週間~1カ月ごとの通院が何年にも渡り根気が必要な矯正法です。
治療期間2~3年で、保定期間(歯の後戻り防止のための期間)は2年ほどと設定している歯科医院が多く、矯正費用は約100~120万前後です。
裏側矯正
ワイヤー矯正の1種で、歯の表面に付けず裏側に装着することが特長の矯正法です。
目立ちにくいのですが、一般的なワイヤー矯正と比較すると歯並びの症例によっては対応できないケースもあります。
歯の裏側は舌が当たるため、大きな違和感としゃべりにくさがある他に、舌を傷つけやすく歯磨きも困難となり清掃がしにくいのがデメリットです。
治療期間は3年ほどで、保定期間は2年と設定している歯科医院が多く、矯正費用は100~150万前後です。
マウスピース矯正
専用のマウスピースを作製し、段階的に新たなマウスピースに取り換えることで歯を綺麗な歯並びに持っていく矯正法です。
比較的軽度の歯並びしか対応していない場合が多いのですが、取り外し可能なので歯磨きも変わらずに行うことができ、マウスピースは透明でワイヤー矯正より目立ちにくいことがメリットです。
デメリットは、長時間に渡り装着せずにいると再装着時の強い痛みがある他に、話にくさや違和感が大きいです。
また、通院に関しても2週間~1カ月ごとに継続的に通うのでワイヤー矯正と同様に根気が必要です。
治療期間は約3年、保定期間約2年と設定している歯科医院が多く、矯正費用は80~100万前後です。
セラミック矯正
歯並びが気になる歯を削り、その上で陶器のセラミックを装着することで歯並びを整える矯正法で、虫歯がある方の場合は虫歯治療も兼ねている矯正法になることもあり合理的な矯正法といえます。
他の矯正と圧倒的に違う特長は、通院期間が短く保定期間が特に必要ないことです。
デメリットは歯を削る際に、神経まで取ることがある他にも比較的軽症の歯並びにのみ対応していることです。
治療期間は1~3カ月程度で、矯正費用は歯1本あたりにつき7~20万円程度です。
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▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例
八重歯でも抜歯せず綺麗な歯並びにしたいならセラミック矯正
セラミック矯正は、気になる八重歯も治療が可能なケースもあるので「八重歯だけ治したい」といった部分的な矯正を希望される方には、セラミック矯正が適しています。
しかし、セラミック矯正法の多くは神経を取る歯にやさしくない矯正が多いのですが、九段下スターデンタルクリニックであれば、できる限り神経を取らない歯の健康を考えた最良の矯正を提供します。
また、九段下スターデンタルクリニックであれば神経を残した無痛治療が受けられるので「痛い治療はちょっと苦手」と思われる方でも、安心して治療が受けられるのがメリットです。
カウンセリングは無料なので、気になる方はまずは相談されることをおすすめします。
動画でわかる!八重歯が目立つ歯並びを、抜歯せずに改善した症例解説
〝神経を残す〟セラミック矯正で、八重歯が目立つ歯並びを抜歯せずに改善した症例を解説しました。
症例の解説とともに、抜歯なしで八重歯を治療するのにおすすめな人や、他の矯正法で治療した場合についても紹介しています。詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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