歯のクリーニングはどこまでが保険適用?歯石除去のメリットなども解説
歯のクリーニング(歯石除去)のメリットとは
歯のクリーニングといえば「痛い・費用がかかる・歯が沁みる」などといったネガティブなイメージがあります。
しかし、歯石除去(歯のクリーニング)は、マイナスなイメージ以上にメリットがたくさんあります。
「なんだか最近、口がネバネバして、ザラつきがあるかも……」「口が臭くなっている気がする」など、口の不快な症状に悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
もしかすると、その症状は歯のクリーニングを行った方が良いサインかもしれません。
口がさっぱりして清潔になる
歯石を取ってしまうと、しばらくの間は新しく生まれ変わった歯の感覚に慣れずに、歯が欠けてしまった風に感じる方もいますし、人によっては歯が細くなったような錯覚に陥ります。
大量に歯石が付着していると、歯石除去後は軽度の知覚過敏を起こす方もいますし、歯と歯の間がスースーした感覚になるので「歯に隙間が生まれた」と表現される方もいます。
しかし、それらの違和感は、一般的には数日~1週間ほどで慣れます。
また、歯石をしっかり取り除くことで「本来の歯の形」となり、味覚が研ぎ澄まされて食べ物がよりおいしいと感じるようになる嬉しいメリットもあります。
口臭軽減や予防に繋がる
重度の歯周病の方や歯並びが悪くて磨きづらい箇所がある、大きな虫歯で歯に穴が開いているなど、さまざまな理由を元に口臭が発生しやすい環境を作ってしまいます。
また歯の食べカスが慢性的に付着したままだと、これも口臭の原因となります。
歯石(歯の汚れが固まったもの)や歯垢(歯の汚れがまだ軟らかい段階)、食べカスなどを綺麗に取り除くことで歯周病菌や口臭の菌が取り除かれて、口臭の軽減や予防ができます。
歯が本来の白さを取り戻す
歯石や歯垢が付いてしまっていると、歯の色が部分的に黄色や黒っぽく見えることがあります。
歯石が原因による歯の黄ばみや黒っぽさは、歯石除去を行うことで本来の歯の白さを取り戻すことができます。
虫歯や歯周病の予防
歯の中には、常在菌といって特に害のない菌と虫歯菌など歯に悪影響を及ぼす菌が入り交じっていますが、すべて含めると細菌の数は300~400種類くらい存在しています。
歯石や歯垢の中にはストレプトコッカスミュータンスと呼ばれる虫歯菌や、プロフィロモナス・ジンジバリス菌を代表とする歯周病菌が存在していることもあります。
歯石を取ることによって、これらの菌を除去して歯周病などの再発の防止や予防に繋がります。
全身疾患の予防
歯周病が重症化すると、脳卒中や低体重児出産、心筋梗塞などのリスクが高まる場合もあります。
歯周病菌は顎の骨をも溶かしてしまう菌なので、歯周病菌が多く含まれているだ液を毎日飲み込むことで、悪い菌が身体中に広がってしまうわけです。
したがって、歯石除去を定期的に行うことで歯周病菌を減らし、全身疾患の予防に繋げていくのがベストです。
なぜ歯のクリーニングが必要なのか
最初の内は毎日のブラッシングでも、歯垢を除去することは可能です。
しかし、磨き残しが存在すれば、歯垢はたった2日間で石のように固まり始めます。
歯の汚れが石のように固まった状態が、いわゆる歯石と呼ばれるもので、完璧にブラッシングできる人であっても、実は20%は磨き残しがあると言われています。
歯石になってしまうと、歯ブラシなどのセルフケアでは取れませんし、歯垢1mgの中には数億個の細菌(バイオフィルム)が含まれるといわれており、これが歯周病や虫歯の元凶です。
歯周病であると診断を受けた方は、歯石除去を行うと歯周病の進行防止や再発予防に非常に効果的であり、少なくとも半年~1年に一度は歯石除去を行うことをおすすめします。
【関連ページ】
▶歯石が付いたままだとどうしてダメなの?歯石除去方法や必要性をご紹介!
歯のクリーニングの料金形態は保険適用と自費診療がある
歯のクリーニングと一言でいっても、「たばこやワインなどの着色除去やヤニ取りをしたい」「歯の黄ばみが気になるから白くなりたい」と一人ひとりの希望があり、目的はさまざまです。
しかし、すべてのケースが健康保険が適用できるというわけではなく、健康保険が適用外となるケースもあり、そのときは自費治療扱いとなる場合もありますので注意が必要です。
私の場合は保険適用?自費診療?判断基準とは
歯のクリーニングで健康保険が使えるケースは「病気であること」が認められた場合のみです。
したがって、審美的な目的(ホワイトニングやたばこのヤニ取りなど)や、予防目的(歯周病など病的な状態でない)では、本来は健康保険は適用されないのが現実です。
「歯周病」であると認められた場合、歯周病という病気を治療するための一環として「歯石除去(歯のクリーニング)」が行われるわけです。
保険適用の歯のクリーニング法とは
歯周病であると診断が付くまでの進行のプロセスとしては、歯周ポケットの測定やレントゲン写真、口腔内撮影など精密な検査を経てから歯周病と判断しなければいけないという健康保険のルールがあります。
健康保険の範囲内で行える歯石除去ですと、シンプルに歯の汚れを除去するだけというのが基本で、時間もあまり掛けられないのが現実です。(1回あたり15~30分程度)
治療費用は3000~5000円前後としている歯科医院が多く、通院回数は、歯周病の状態によるが1~5回程度で治療が完了します。
自費の歯のクリーニング法とは
治療に掛かる費用はすべて実費になるので、希望通りの通院回数などをすべて自由に決められるのが大きな特徴です。
また、PMTCといって歯石の再付着予防や歯をつるつるにコーティングしてくれる、髪のトリートメントのような施術を行っている歯科医院もあります。
もちろん、タバコのヤニ取りやワインや茶渋といった着色除去も行えますし、健康保険の縛りもありません。
患者さん一人ひとりの状態に合わせた歯科器具や機材をオーダーメイド感覚で選べる、細やかなクリーニングが可能です。
1回あたりのクリーニングは1時間前後かけて、丁寧にクリーニングしてくれる歯科医院が多いです。
治療費用はおおよそ1~2万円前後で、通院回数は基本的に患者さんの都合で決められるのが嬉しいポイントです。
歯のクリーニングはどのくらいの頻度で通うべきか
歯周病や虫歯にかかりやすい方や、リスクの高さによって決められるので、一概には言えませんが、3カ月~半年くらいに一度の頻度で定期検診に来院するように指定する歯科医院が多いです。
しかし、重度歯周病の方は1~2カ月に一度歯石除去を行うこともあるので注意が必要です。
特に歯科医院から何も言われなくても、半年~1年くらいの間隔で定期検診を受けられると良いでしょう。
綺麗にクリーニングしたかのような仕上がりを目指すならセラミック矯正法
「元から歯が綺麗な人に見せたい」「見た目にこだわりたい」と思われる方なら、セラミック矯正法がおすすめです。
セラミック矯正法とは、歯並びの悪さが気になる歯を一部削り、上からセラミック製の被せ物を装着し、綺麗な歯にできる矯正法です。
セラミックという材質は、保険適用の被せ物とは大きく違って耐久性や衝撃性に優れており、色味も変わりにくく、いつまでも白く綺麗な歯を保てることもポイントです。
保険適用のレジン製の被せ物だと、約3年前後で歯の黄ばみが気になるリスクもあり、結局はメンテナンスが大変です。
【関連ページ】
▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例
また、九段下スターデンタルクリニックであれば無痛治療が受けられるので、歯石除去などの軽い処置でも痛いと感じるくらい繊細な方でも安心して治療を受けられます。
動画でわかる!矯正方法の種類別メリット・デメリット
審美歯科医が、矯正方法の種類別にメリット・デメリットを解説しています。
それぞれの特徴を理解して、納得した矯正方法を選びましょう。詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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