茶渋で歯が黄ばむ!着色しやすい食べ物とその対処法を紹介
歯の着色の原因には、加齢・むし歯・抗生物質の副作用・歯垢(プラーク)の付着などさまざまあります。その中でも、茶渋によって歯が黄ばんでしまうのは、歯に直接触れる食べものや飲みものといった、外部からの刺激が原因であることが多いです。
よって、自身のもともとの歯の白さを保ちたい方や、歯科医院でホワイトニングを受けている方は、食材の選び方や食事の摂り方には、特に注意が必要です。
茶渋で歯が黄ばむ原因
歯の着色の原因には、加齢・むし歯・抗生物質の副作用・歯垢の付着などさまざまあります。
その中で、“茶渋で歯が黄ばむ”というのは外部からの着色が原因で、それには歯の表面にある「ペリクル」という構造が深く関与しています。
ペリクルへの色素の付着
歯の表面には、唾液の中に含まれる有機成分から作られた「ペリクル」と呼ばれる膜が存在します。ペリクルはとても薄く、無色透明なため、目では確認できません。歯磨きでも除去できるほど軟らかい膜ですが、除去しても数分で再形成するため、私たちの歯は常にペリクルによって覆われています。
ペリクルには、“酸から歯を守る”という、とても重要な働きがあります。しかし、その反面、粘性が高く、細菌や食べカスを吸着しやすいという有害作用もあり、この作用が歯の着色につながります。
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歯が着色しやすい食事
歯に着色しやすいものは、その食材自体の色が濃いものが多いですが、中には、バナナや豆腐といった、意外なものにも着色しやすい成分が含まれています。
唾液に色がつく食材や調味料
醤油、味噌、ソース、タレ、緑黄色野菜など、食材や調味料それ自体の色が濃いものは要注意です。一般的に、色の濃いものは唾液に色がつきやすく、その唾液の色が歯に沈着します。
塩やハーブスパイスで味付けされた、色の薄い料理を選ぶようにすると着色しにくいでしょう。
ポリフェノールやアントシアニンを含む食品
赤ワイン、ブドウ、チョコレート、イチゴ、ブルーベリー、バナナなどに多く含まれる成分です。歯を覆ったペリクルとポリフェノールやアントシアニンが結びつくことにより、着色が起こります。
タンニン、カテキンを含む食品
コーヒー、ウーロン茶、紅茶、緑茶などに多く含まれる、渋みと色素の元となる成分です。
タンニンの、カルシウムや鉄といった金属イオンやたんぱく質などと結びつきやすい性質が、歯の着色の原因です。毎日使っているカップや湯呑みの着色汚れも、このタンニンが原因です。お茶の中でタンニンが少ないものを選ぶとしたら、ほうじ茶、麦茶、ソバ茶、ルイボスティから選ぶと良いでしょう。
イソフラボンを含む食品
大豆加工食品に含まれるポリフェノールの一種です。ポリフェノールは色素沈着を起こしやすい物質のため、歯の着色に結びつきやすいです。ですので、一見白く見える豆腐や豆乳も、着色の原因となるため、摂りすぎには注意が必要です。
酸性食品
炭酸飲料、アルコール、酢、果物などは酸性度の強い食品です。これらは“着色補助食品”と呼ばれており、摂取することで口腔内が酸性に傾きます。酸により歯の表面が溶かされると、溶けたところからさらに内部まで着色物質が取り込まれてしまうので、着色物質を多く含む食品と着色補助食品の食べ合わせには注意しましょう。
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着色しやすい食事に対する対処法
着色物質を多く含むから体に悪い食材というわけではありません。栄養面のことも考慮すると、歯に着色しやすい食材を完全に避けることは難しいでしょう。そういった避けられない場面では、いくつか注意したいポイントがあります。
着色しやすい食事を摂る“前”の対処法
乾燥した歯のほうが着色しやすいため、水を含んでから食事を摂ると着色しにくくなります。特に口呼吸の癖のある方は、しっかり歯面に水分を吸収させてから食事を始めましょう。
“食事中”の対処法
飲み物を一日中手元に置かないようにする、ホットより冷たい飲み物を選ぶ、ストローを使うなどして、口腔内に着色の元となる飲料が残る時間をできるだけ短くすることもおすすめです。
着色しやすい食事を摂った“後”の対処法
食後はすぐにうがいをして着色物質を洗い流しましょう。もし、すぐにうがいができないようであれば、ガムを噛んで唾液量を増やすことも効果的です。
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▶歯がコーヒーで着色したらどうやって取ればいい?対処法や着色するメカニズムも解説
茶渋や黄ばみをキレイにする方法
歯の着色は歯科医院で除去することをおすすめします。自宅で簡単に歯の着色を除去できることを売りにしたオーラルケア用品もたくさんあり、手頃に購入できることはとても魅力的です。しかし、セルフケアはやり方を間違えると、歯に傷がつき、さらに着色しやすい歯になってしまうこともあります。ですので、あらかじめ成分や正しい使い方をよく調べてから使用しましょう。
自宅で手軽にできる着色の改善方法
歯磨き粉
着色除去効果のある歯磨き粉には、研磨剤入りのものや汚れを浮かせて取るものなど、いくつか種類があります。そして、たばこのヤニまで落とせるような強力な歯磨き粉には、荒い研磨剤が入っていることが多いので、歯を傷つけないように使用頻度には注意が必要です。
また、研磨剤入りの歯みがき粉と電動歯ブラシとの併用はおすすめできません。電動ブラシを利用する場合は、研磨剤を含まず、汚れを浮かせて落とすタイプの歯磨き粉との併用がおすすめです。
ステインクリーナー
シリコンゴムまたはスポンジ系の素材でできていて、消しゴムのように歯の着色を擦って落とすものです。研磨剤入りの歯磨き粉と同様に、歯に傷がつきやすいので使用頻度や使い方には注意が必要です。
歯科医院で着色を取る方法
クリーニング
歯科医院でのクリーニングは、PMTC(表面磨き)と歯石除去を行います。PMTCでは、ブラシとゴム製のチップを使い徹底的に表面を磨き上げるので、自身の歯磨きでは落としきれない、茶渋や着色汚れ・ヤニもキレイに取ることができます。また、歯石除去はスケーラーという歯石取り専用の器具を使って行い、自分では見えない歯の裏や歯ぐきの中まで綺麗にします。
ホワイトニング
ホワイトニング剤に含まれる過酸化水素には、色素を漂白する働きとペリクルを分解する働きがあります。表面の着色を除去し、歯自体の色も白くできます。
やってはいけない!歯を傷つけてしまうケアとは
歯の一番表層にある「エナメル質」という成分は、水晶のような硬さと強さを持ちながらも、ミクロレベルで観察すると爪楊枝程度の細かな集まりでできている繊細な成分です。
したがって、エナメル質の特性を熟知した上でセルフケアを選択しなければ綺麗になるばかりか、かえって歯を傷つけてしまう場合もあるのです。
研磨性の強いスポンジなどで歯を磨く
メラミンスポンジや重曹といった研磨する力が強すぎるものはエナメル質を傷つけてしまう恐れがあり、一時は綺麗になったとしても長期的に見ると歯を傷つけていることになります。
傷ついたすき間から、ポリフェノールなど着色汚れが入り込みやすいので、結果的にさらに着色汚れがつきやすい歯になる悪循環が生じる可能性があります。
歯を強く磨く
汚れがなかなか落ちにくいからといって強く磨きすぎると、歯の表面を傷つけてしまうことになるので、NG行為です。
エナメル質は水晶と同じくらいの強度があるが、同時に繊細で傷つきやすい性質を持っています。
エナメル質の中身は「エナメル小柱」といって爪楊枝くらいの細やかな集合体なので、強く磨いたりするとミクロレベルで傷ついてしまう恐れがあるので、自身の磨き方を今一度見直してみましょう。
誤ったセルフケアグッツの使い方
マウスウォッシュの過剰使用はアルコール成分で歯を乾燥させて汚れを定着させやすくするほかに、研磨剤入りの歯磨き粉を多量に使うのもNG行為です。
歯磨き粉の適切な量は「年齢×1mm」といわれており、たとえば3歳であれば3mmn、10歳ならば1cmといった具合です。
ただし15歳以上は1.5cmの歯磨き量で統一します」。
誤った歯磨きルーチンとは
「食後すぐに磨く」「歯磨きは時間をかければかけるほどよいと思っており、何十分も歯を磨き続ける」などといった方法は一見正しい行為に思えますが、その歯磨き方法にも誤りが潜んでいるケースがあります。
歯磨きのタイミングを間違えている
歯磨きはどのタイミングで磨けばよいのでしょうか?答えは食後30分後です。なぜならば、食事を取った直後はお口が酸性に傾くから歯が繊細な状態になっているためです。
食後30分間の間に、だ液の成分の一つである緩衝作用によって中性に戻るので、そこから歯を磨くことがベターです。
しかし「忙しくて30分も待っていられない」という方もいらっしゃるでしょう。
そんなときはうがいするだけでも、お口のなかの雑菌を洗い流してくれるので忙しい方は簡単なケアで済ませてもよいでしょう。
長時間磨けばよいと思っている
大切なのは「何分磨いたか」より「正しい歯磨きの方法で磨けているか」です。
時間にこだわらずに「1歯に対して20回は磨く」「歯と歯ぐきの境目に歯ブラシをあてがって磨く」「桃を磨くようなイメージの軽い力で小刻みに動かす」を意識して歯垢を除去しましょう。
白くキレイな歯を維持するために
自分の歯は毎日見ているので着色しても気付きにくいことが多いため、定期的に歯科医院へ検診に行くことがおすすめです。定期的に歯のクリーニングを受けることは、着色や歯石を取って見た目を良くするだけでなく、歯肉炎や歯周病の予防にも繋がります。
自宅でのセルフケアでは、自分の生活習慣や歯の状態に合ったオーラルケア用品を選びましょう。研磨剤の入った歯磨き粉は使い方や力加減を誤ると、歯に傷をつけてしまうこともありますが、適切な使い方をすることができれば、有効なケア用品のひとつにもなるでしょう。
歯を白くする方法はホワイトニングだけではありません。過去に歯の神経を取る処置を受けた歯や、抗生物質の副作用で内部から変色している歯には、ホワイトニングは有効ではないのです。それらの歯を白くするには、歯にセラミックの被せ物をすることで改善できます。
九段下スターデンタルクリニックではクリーニングやホワイトニングだけでなく、歯の神経を残す歯に優しいセラミック治療にも精通しています。
他にも予防や治療のご案内もできますので、お気軽にご相談ください。
動画でわかる!ホワイトニング歯みがき粉について解説
ホワイトニング歯みがき粉の正しい知識について解説しています。
ホワイトニング歯みがき粉は、細かい研磨剤で汚れを落とすように工夫された商品です。ただし、元の歯の色以上に白くはならないことを知っておきましょう。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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