レジン材質の歯の詰め物・かぶせ物が変色してきた!原因や治療法を解説
せっかく治療した歯が変色してしまい「歯とレジンの詰め物の間に茶色い着色ができた」「前歯だから目立って仕方がない」などとお困りの方も多いようです。
レジン素材で治療した歯が数年経つと、経年劣化して変色してしまうのは残念ながら避けられないことですが、ふたたび天然歯のような美しい歯を取り戻すことはできるのでしょうか。
今回は、レジンの歯が変色してしまうのはなぜか?といったことから治療法、そして変色しづらい詰め物やかぶせ物までご紹介いたします。
レジン材質の歯が変色してしまう原因
レジン材質自体の経年劣化で変色
コンポジットレジンは、「コンポジット」=混合と「レジン」=樹脂(プラスチック)という意味合いがあります。
コンポジットレジンはその材質から吸水・劣化・変形などをまねきます。
レジン材質のかぶせ物や詰め物は、約2~3年で経年劣化するといわれており、マトリックスレジンの材質は紫外線や熱が加わると変色しやすくなる性質を持っています。
着色しやすい飲食物で変色
赤ワインやコーヒー、カレーなどの飲食物では、レジン材質の持つ吸水性によってレジンの内部に着色が浸透し、変色の原因となるケースがあります。
また、赤ワインなどのアルコールは脱水作用が着色の要因と考えられます。
歯とレジンの間のすき間から変色
歯とレジンの弾力性は異なるのでレジン治療をおこない数年経つと、経年劣化による原因から歯とレジンの間からすき間が生まれ、虫歯のように茶色いヒビが入ることもあります。
レジン素材は水分で縮む性質があるので、縮んでしまえばおのずと歯とレジンの間にすき間が生まれるのです。
歯ぎしりや食いしばりなどの悪習癖
レジン材質は柔らかい素材で耐久性もすくなく、食いしばりなど強い圧がかかることで欠けやすいです。
したがって、欠けたところが茶色く変色するケースもあります。
これらの理由からレジン修復は食いしばりなどが原因によって起こる咬耗症の方や、食べ物を咀嚼するときにおもに使用する奥歯の治療には適していません。
変色してしまった歯の治療法
コンポジットレジンが変色してしまっても、自然な歯に近付くためのさまざまな治療方法があります。
治療方法のなかには健康保険適用になるものもありますが、自費治療になるものもあります。
予算と照らし合わせながらも、できる限り自身の要望が叶うように、どのような治療方法があるのかチェックしていきましょう。
レジン歯に研磨をおこなう
歯とレジンのすき間から生まれた着色であれば、歯科医院によるレジン歯の研磨によって解消されるケースがあります。
また、咬耗や摩耗など機械的な力によりレジンの表面が粗造になることがありますが、それも研磨で解決するケースもあります。
コンポジットレジンの大きなメリットは即日に治療が完了できることですが、最終的な研磨はあえて後日におこなうと変色防止につながります。
理由としては、レジンが歯に重合するには1~2日程度必要で、即日研磨をすると重合率低するからです。
レジン治療のやり直し
レジン歯が変色した範囲が広くなっている場合は、再治療をおこなうことがあります。
過去に治療したレジン歯を取った結果「虫歯があった」「知覚過敏のある歯」などといった、いわば治療を目的とした歯であれば健康保険適用となるケースがほとんどです。
しかし「見た目が気になる」などといった審美的な理由だけであれば、自費治療となる可能性もありますので、歯科医師とよく相談のうえで治療をおこなうか決めましょう。
ダイレクトボンディング治療
ダイレクトボンディングとは、レジンにセラミックの粒子などを複合して混ぜ込むことによって審美性や強度を兼ね備えたハイブリッドレジンのことです。
変色した詰め物を外したり、ダイレクトボンディングを重ね塗る治療をして、変色の問題を解決します。
ダイレクトボンディングは審美性を兼ねている材質になるため、健康保険は適用外となってしまうので注意が必要です。
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▶レジンを使用したすきっ歯治療はデメリットも?
変色しづらいかぶせ物や詰め物はあるのか
コンポジットレジンの耐久年数は約2~3年といわれておりますが、レジンで処置した歯よりも格段に耐久性・審美性に優れている材質のかぶせ物や詰め物はあります。
しかし多くの場合、審美性を追求した素材でできているために健康保険は適用されず、自費治療となるケースがほとんどです。
オールセラミック素材の詰め物・かぶせ物
セラミックは陶器からできている材質を指しますが、セラミック材質のかぶせ物や詰め物であればコンポジットレジンよりも変色しづらいです。
セラミックの耐久年数は5~10年程度で、費用は詰め物で約3~5万円、かぶせ物は約8~13万です。
オールセラミックは詰め物・かぶせ物の両パターンに対応しながらも、金属アレルギーの心配はないうえに生体親和性が高く、歯とのなじみがよいのが特徴です。
しかし、セラミックのみで構成された材質は、衝撃性に弱く割れやすいこともあります。
メタルボンド素材のかぶせ物
メタルボンドとは内面は金属、見える面(外側)はセラミックでできたかぶせ物です。メタルボンドの耐久年数は約7年で、費用は約6~13万円です。
金属を使用している分、耐久性に優れるが色調など審美面はオールセラミックに劣りますが、金属が歯ぐきまで溶け出して歯ぐきが黒ずむケースもあります。
ジルコニア素材の詰め物・かぶせ物
ジルコニアは人工ダイアモンドともよばれ、オールセラミックに強度を兼ね備えた素材になり、詰め物とかぶせ物の両方に対応しています。
耐久年数は5~10年で費用にかんしては、詰め物は約4~5万円、かぶせ物は約7~15万円程度です。
ジルコニアの素材は結晶が細かいため耐摩耗性に優れ、金属より強い素材にも変わらず、重さは金属の約3分の1程度です。
金属はまったく使用していませんので、金属アレルギーの方にも対応しています。
ラミネートベニア治療法
ラミネートベニア治療法とは、つけ爪のように歯のうえからセラミックの板を張り付ける方法で歯を薄く削る程度でよく、歯の神経の影響はないのが特徴です。
耐久年数にかんしては、5年程度で接着剤が劣化してきますので、その頃にはメンテナンスが必要です。
費用は約9~11万円となっており、歯を0.3~0.5mm程度を削る程度で、すきっ歯など軽度の歯並び改善にも適応できるのもメリットです。
変色しにくく矯正効果もあるセラミック矯正とは
九段下スターデンタルクリニックではCT機材を導入しており、歯の形態や神経を3次元的な角度からとらえて、できる限り歯の神経を残せるような治療をおこなっています。
そのなかでも「セラミック矯正」は、歯の変色に対応しているのはもちろんのこと、軽度の歯列不正であれば、最短2回の治療で完了するケースもあり「セラミックだから歯の変色がすくない」「歯並びが綺麗になる」など複数のメリットを享受できるケースもあります。
動画でわかる!黒い歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で、自然な白さで小さくした症例
黒い歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で、自然な白さで小さくした症例を解説しています。
ご紹介する患者様は過去に前歯2本の神経を失っており、前歯2本の歯の黒ずみや、歯と歯ぐきの境目、さらに前歯が大きなことにコンプレックスを抱えていました。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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