「歯を大きく見せたい」「前歯が小さいのがコンプレックスでうまく笑えない」という方もすくなくありません。

前歯が小さい原因としては遺伝的な理由や生活習慣の影響で小さくなってしまうパターンもあります。

この記事では前歯が小さくなってしまった要因についてや、放置した際のデメリット、治療法も詳しくお伝えします。

前歯が小さい理由とは

前歯は小さい理由は大きく分けて4つの原因が挙げられます。

遺伝的な理由もありますし、単なる歯並びの問題だけではなく歯ぐきや唇にまで広く影響して、相対的に前歯が小さく見える場合もありますので、詳しく説明していきます。

矮小歯(わいしょうし)によるもの

矮小歯とは、一般的な歯の形態よりも小さく見える歯のことを総称して「矮小歯」と呼びます。

なぜ矮小歯になるのかは、いまだに原因がわかっていませんが、歯が進化していく過程で遺伝子が取捨選択していることが1つの原因として考えられています。

矮小歯の好発部位は上顎側切歯(上の前から2番目の歯）や、親知らずによく見られます。

しかし、矮小歯が1本だけでなく全体に及ぶ場合は、下垂体性小人症やダウン症候群、下垂体の機能低下やビタミンＤの欠乏の可能性も考えられます。

先天性欠如(生まれつき歯の本数が足りなていないこと)の方も、矮小歯の好発部位と同様で、これらの歯は退化傾向が強いといえるでしょう

矮小歯は特に治療するべき疾患ではなく、見た目の問題が大きいようです。

【関連ページ】
▶歯が小さい場合の原因・問題点と解決方法：矮小歯と萌出不完全は治せる

ガミースマイルによるもの

笑ったときに歯ぐきが見えすぎてしまう傾向にある口元をガミースマイルと呼びます。歯に対して歯ぐきの比率が大きいので、相対的に歯の縦幅が短くみえるような印象を受けやすいです。

【関連ページ】
▶ガミースマイルは歯列矯正で治すことができる？

歯並びの乱れによるもの

歯に対して顎が大きすぎるなどの理由から歯並びにアンバランスが生まれ、空隙歯列(すきっ歯)や上顎前突(出っ歯)、受け口(下顎前突)などにつながる恐れがあります。

特にすきっ歯のケースでは、より歯が小さく見えやすいです。

咬耗によるもの

食いしばりや噛みしめなど生活上での悪習慣などが原因で、歯に過剰な負担がかかってすり減ることを咬耗と呼びます。

咬耗になると、歯が欠けたりすり減ったりするので、結果的に歯が小さく見えてしまうこともあります。

小さい前歯を放置したらデメリットはあるの？

前歯が小さくても、虫歯もなくかみ合わせにも支障がなければそのまま放って置いてもよいのでしょうか。

以下に小さい歯を放置したことによって起こりうる問題点を挙げていきます。

審美的な問題

「部分的に小さい前歯がある」「歯が小さいせいか、すきっ歯だ」といった自覚のある方で、多く人がコンプレックスと感じている点、それは「見た目の問題」です。

ほかの歯と形態が違っていると、全体のお口を見たときにアンバランスさが生まれてバランスが悪く見えることもあります。

歯並びの乱れの要因となる場合も

部分的に歯が小さいケースでは、その周りの歯が生えてくるときに正しい位置で生えてこずに、歯並びが悪くなる可能性もあります。

また小さな歯が原因でうまく噛み合っていないとなると、ほかの歯の負担が過剰にますケースも考えられます。

清掃が行き届きにくい

歯が小さいことが原因で、すきっ歯や叢生歯などになった場合「飲食物が挟まりやすい」「歯並びが凹凸しているのでブラッシングしにくい」といった状態に陥ることも。

結果的に虫歯や歯周病のリスクが上がる恐れもあります。

お喋りへの影響

歯が小さいことで歯並びにすき間が生まれると、そこから空気が漏れやすく発音にも影響するケースがあります。

特に「サ行」を発音するときは複雑な舌の動きが絡まるため、空気が漏れるとやや発音しづらいこともあります。

歯の健康寿命が短い場合も

歯が通常よりも小さいと、それだけで歯の強度が弱くなる傾向があります。

したがって、歯が欠けるリスクや虫歯になるリスクなどが上がりやすいので、歯の小さな方は、定期検診などこまめなメンテナンスが必要です。

小さい前歯の治療法とは

小さい前歯自体は「必ずしも治療しなければいけないもの」ではないケースの方が多いです。

「小さい前歯を治したい」の望まれる患者さんの多くは、見た目の問題を気にされて治療される方が多いようです。

小さい前歯の治療とは、どのような治療方法ががあるのか、詳しくお伝えしていきます。

歯列矯正

ワイヤー矯正法やマウスピース矯正をはじめとする矯正法で、歯並びを整えていき、すきっ歯や叢生歯、小さい歯が気にならなくなるようにします。

治療期間は約2年ぐらいで、その後保定期間といって、矯正した歯並びが元に戻らないようにマウスピースなどを就寝時にはめることで後戻り防止をおこないます。

この期間が約2年ほどあります。費用は自費診療となりますので歯科医院にもよるのですが、約80～130万円前後です。

歯肉整形

歯の小ささの原因がガミースマイル、いわゆる歯ぐきが大きすぎる場合は余分な歯ぐきを除去することで相対的に歯を小さくみせる方法です。

しかし歯肉整形のみおこなった場合は、数年で後戻りすることもあります。

歯肉整形したあとに、セラミックやラミネートベニアなどのかぶせ物を装着すれば、後戻りを防げます。

費用は基本的に自費診療となりますので、歯科医院にもよるのですが、約5000円前後です。

差し歯をかぶせる

「歯並びや噛み合わせなどに特に問題はないけれども、矮小歯が気になる」といった方は、歯を削ったあとに。セラミックやラミネートベニアでかぶせて人工的に歯を大きく仕上げることも可能です。

費用は自費診療となりますので、歯科医院にもよるのですが、1歯あたり約7～10万円前後です。

ダイレクトボンディング法

小さい歯に直接「レジン」とよばれる、一般的には軽度の虫歯治療にも使用されるプラスチック製の樹脂を歯に足して、歯を人工的に大きく見せる方法です。

多くの場合は即日治療が完了するのでお手軽ですが、プラスチックは3年ほどで経年劣化して変色するケースもあります。

これらの理由から、治療した歯の見栄えがかえって悪くなることもあるのでよく考えた上で治療を進めるとよいでしょう。

費用は自費診療となりますので、歯科医院にもよるのですが、約3万円前後です。

【関連ページ】
▶ダイレクトボンディング法での歯列矯正

小さな前歯が気になるが治療期間･費用面も抑えたい方にはセラミック矯正法

「小さな前歯やすき間が気になっているけれども、矯正治療は治療期間も長いし費用もかさむし･･･」と思われている方もすくなくありません。

しかし、九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法であれば、最短2回の通院で治療が完了するほかにも、多くの矯正法と違ってあくまで部分的な治療になるので、費用もおさえられています。

また、保険診療で使用されているプラスチック製の詰め物やかぶせ物と比較すると、より天然歯に近い透明感や光沢感を得られるほかにも、強度や耐久性などにおいても優れています。

また、九段下スターデンタルクリニックのセラミック矯正法は「できる限り歯の神経を取らないこと」を重視していて、歯の健康寿命を大切にした治療をおこなっています。

動画でわかる！すきっ歯を治療した症例解説

重症なすきっ歯を〝神経を残す〟セラミック矯正で治療した症例を解説しています。
この症例では部分矯正を行い、神経を残すセラミック矯正を行うことで、抜歯も神経を取ることもない、歯に優しい治療で行いました。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。

その他の動画はこちら

セラミック矯正の症例

この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。

歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか？　今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。

セラミック矯正の症例をもっと見る＞＞

九段下スターデンタルクリニック院長経歴

ご挨拶

また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。

歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。

是非１度スター歯科にお越しください。

その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。