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歯が長い

 

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歯肉退縮とは?

長い歯は「歯ぐきが下がる」ことが大きな原因です。「歯ぐきが減る」「歯ぐきが痩せる」とも言いますが、医学的には「歯肉退縮」と言います。
歯肉退縮が進んで歯の根のほうが露出してくると、審美的にも悪くなり、加齢の印象を強くします。

歯ぐきが下がる原因は?

一度歯ぐきがやせ細ったり、下がってしまうと、自然に元に戻ることはありません。歯肉の減少や後退につながる原因を解説します。

歯周病

歯周病は、口腔内の細菌感染によって歯肉の炎症を引き起こし、歯を支える歯槽骨を溶かしてしまう疾患です。歯磨きが十分でないと歯垢(プラーク)が溜まり、プラークの中の何億もの細菌が毒素をまき散らして歯周病を発症させます。

歯ぐき下がりの一番の原因は歯周病です。歯周病が進行すると最終的に歯が抜け落ちてしまいますので、早い段階での治療が必要です。

加齢

歯ぐきは約60%がコラーゲンからできていると言われます。お肌同様に、加齢とともにコラーゲンは減少していきますので、年齢に伴い生理的な歯肉退縮はあります。

個人差はありますが、歯肉退縮は20代から始まり、40代には女性で8割、男性で9割以上の人に歯ぐき下がりが発現すると言われています。

ワイヤーによる矯正

歯列矯正も歯肉退縮のリスクがあります。
ワイヤーでの歯列矯正は、矯正器具を歯に装着し、少しずつ力をかけることで歯列を整える治療方法です。
この時、歯槽骨を溶かすことで歯を並べ変えるのですが、移動の際に溶けた歯槽骨が元の高さまで戻らないために、歯肉退縮が発現する場合があります。

喫煙

タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させる作用があり、歯肉への血流を減少させ、酸素や栄養の供給をストップさせてしまうため、歯ぐきの黒ずみや歯肉退縮の原因となります。

また、タバコは歯周病の発症や進行に大きな影響を及ぼすリスク要因であることも判っています。

歯の磨き方やかみ合わせ

歯の磨き方は人によって癖があり、磨きすぎや力加減が強すぎると歯肉に大きな負担をかけてしまうことがあります。そして、歯肉に負担がかかる状態が長い間続くと、歯肉が薄くなったり、その下の歯槽骨にも負荷がかかって溶けてしまい、結果として歯肉後退につながります。

また、就寝中の食いしばりやかみ合わせが日常的に強い場合は、歯だけでなく歯肉や歯槽骨にも大きな負担がかかり、同様に歯肉後退につながります。

ゼロから形を作るセラミックは歯科医のセンスが重要です

歯肉の退縮で長くなった歯の場合ももちろんですが、生まれつき前歯2本が他の歯よりも長い(大きい)ので歯を短くしたいというお悩みの方もいらっしゃいます。長い歯は老けて見えますので、短めの小さな歯を希望される患者様が大変多いです。

当院では、歯を小さく短めに作るには、口の中だけ見ていてはいけないと考えます。お顔の大きさ、身長、体型、髪型やファッションなどを総合的に判断して歯の形態を決定します。
また、男性と女性では歯の形態に差をつけたり、お肌の色も考慮して作るのは当然のことと思っています。

患者様のご希望通りの歯の形を作るには、その歯科医院の考えや歯科医のセンスがとても重要なのです。

長い歯のお悩みは?

歯が長くなってしまった患者様からは、以下のようなお悩みがよく聞かれます。

歯肉退縮のお悩み

長い歯の治療法

セラミック矯正

歯のサイズや長さを変えられるのは、セラミック矯正のみです。

歯を削った上から、セラミックでできた被せ物を装着することで歯を美しく見せる治療方法です。
歯の大きさと白さを選ぶことができるために審美的に優れた治療方法です。

一般的には神経を取り除くことが多く、リスクがある治療ですが、当院では神経を残す歯に優しい治療を行っています。最新のCTで撮影した画像を見ながら、神経に振れないよう歯の長さを調整しますので、ご安心ください。

歯肉の移植や再生医療

歯ではなく、歯ぐきのほうの治療です。
上顎などの歯肉を切り取り、退縮している部分へ移植します。一度に移植できる歯茎の大きさには限界があり、歯を何本も治療するためには何回かに分けて外科治療をすることになります。

神経を残すセラミック矯正による長い歯の治療の解説

「歯周病なのにセラミック治療?」と思われる方も多いと思います。

確かにセラミック治療には歯周病を治す効果はありません。
しかし、重症な歯周病の方が前歯を連結のセラミックで治療をすることは延命処置としては非常に有効です。審美的にも良くなる上、連結で固定することでグラグラした歯の延命が図れます。

40代女性の患者様

  • 歯が長い
  • 古いセラミックが合っていない
  • 歯を白くしたい

Dr.田中の解説

歯周病により歯ぐきが減って歯が長くなってしまった患者様です。
古いセラミック歯でしたが、歯ぐきが減ったことで歯と歯ぐきの境目が見えてしまい、それを埋めていた樹脂も茶色く変色してきたので、【神経を残すセラミック矯正】できれいにしたいと来院されました。

治療前

治療前

下向き三角

治療後

治療後

Dr.田中の解説

樹脂で埋めた境目は、時間が経つと目立ってしまいます。患者様は【神経を残すセラミック矯正】で、これを機に若く見えるように歯の色と形を変えたいとご相談いただきました。歯の色は加齢による黄ばみはつけずに、明るくちょうど良い白さにしました。歯の長さは神経を取らない範囲で短くしました。
通院回数たったの2回で、治療後はかなり若く見えるようになり、大変ご満足いただきました。

歯周病になると歯ぐきが上がり、歯の根元が露出して歯が長くなることで審美的な問題が出てきます。
多くの方が歯周病になると審美的な解決は無理だと諦めてしまいますが、セラミック治療で簡単に問題は解決します。

歯周病で歯の見た目が気になっている方は、ぜひご相談ください。

ミドル世代には神経を残すセラミック矯正をお勧めします

歯並びの症状が重度の場合、神経を残すのは難しいこともあるのですが、実は40代・50代のミドル世代は適応できるケースが多くあります。
年齢を重ねると歯の神経も退縮している場合があり、少々重症な場合も神経を残すことが可能なケースが多いのも事実なのです。

40代・50代のセラミック矯正の詳細はこちらをご覧ください。

神経を残すセラミック矯正治療例

当院の治療例です。
掲載の症例は当院の治療実績の中のほんの一部ですが、今後少しずつ掲載を増やしていく予定です。

患者様のご予算等の制限もあり、歯並びは完璧に整っていない場合もありますが、各症例は「今の一番のご希望」を最大限叶えたものになっています。当院ではほとんどのケースで歯の神経を取ることなく、通院2回・1~2週間で治療が完了しています。

歯に優しい「神経を残すセラミック矯正」が、貴方のお悩みの解決につながれば大変嬉しいです。
ぜひ、当院の治療例をご覧ください。

※ お口の症状やお悩み、「このようになりたい」などのご要望で絞り込み検索も可能です。

長い歯の治療症例一覧