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自分の歯がマウスピース矯正の適応症例かどうか、確認するチェックポイントをご紹介します。

 

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自分の歯がマウスピース矯正の適応症例かどうか、確認するチェックポイントをご紹介します。

自分の歯がマウスピース矯正の適応症例かどうか、確認するチェックポイントをご紹介します。

当院が運営するYouTubeチャンネル「九段下スターデンタル田中 和之」では理事長の田中が矯正についてわかりやすく解説する動画を定期的に配信しています。

今回は「コレを見る前にマウスピース矯正をしないで…マウスピース矯正の不安を軽減【自分に合うの?】自分で簡単チェック方法」というテーマで配信した動画の内容をご紹介します。

マウスピース矯正の適応症はとても少ないのが実情です。
この記事では、マウスピース矯正の適応症かどうか、簡単にチェックする方法をまとめていますので、マウスピース矯正に興味がある方はぜひ参考にされてください。

マウスピース矯正の実情

マウスピース矯正の実情

マウスピース矯正の適応症例はとても限られています。誰でも上手く治療できるわけではありません。

「日本矯正歯科学会」や「日本臨床矯正歯科学会」も公式に、適応症も限られることや、精度も低いということをアナウンスしてます。
学会のアナウンスによると、矯正治療の専門医からみて綺麗に治っているのは10~20%ぐらいだと言われています。

マウスピース矯正が気になっている方は、そのあたりの実情も理解して検討すべきでしょう。

マウスピース適応症か判断するチェックポイント

マウスピース適応症か判断するチェックポイント

では、どのような人ならマウスピース矯正で治療できそうか、気になりますよね。
ご自身がマウスピース矯正の適応症かどうかを判断するポイントを紹介します。

チェックポイント1:患者様の協力度

チェックポイント1:患者様の協力度

マウスピース矯正が成功するかどうかの大きなポイントになるのは、患者様の協力度です。

長い時間、長い期間治療する忍耐力はありますか?

マウスピース矯正は1日、22時間以上つけないといけません。
マウスピースを外しているときは、ご飯食べているときと、歯を磨いているときだけです。要するに、その時以外はずっとマウスピースをはめていないといけないのです。そこで重要なことは、「本当に22時間はめられるのか」ということです。

マウスピース矯正の治療は平均すると、通院期間が2年、その後の保定期間が2年、合計約4年間かかります。4年間、22時間以上はめられるのでしょうか。

今までの僕の経験から言わせていただくと、皆さん、矯正を始める段階では「いくら時間がかかってもいいから完璧に治してください」とおっしゃいます。しかし、多くの患者さんのやる気が継続するのは半年です。半年経ったら、「いつ装置は外れますか?」「もう前歯が真っすぐになったらこれでいいです」と言われます。

「まだ奥歯が並んでないからダメですよ」と言って説得しますが、頑張り屋さんの方でも1年間経つとやる気がなくなってきます。まして、2年間の通院期間が終わるまで、ずっとやる気が継続する人は10人に1人ぐらいでしょう。

あなたは、痛みに強いですか?

マウスピース矯正は2週間に1回、新品をはめる必要があります。しかし、その初日が本当に痛いのです。
痛覚には個人差があるため、許容範囲の痛さだという方もいますが、ほとんどの方は強い痛みを感じます。
2日目から10日目ぐらいまでは痛みは少ないでしょう。

面倒な取り外しができる器用なタイプですか?

はめるのが痛いだけでなく、外すのもかなり大変です。
僕のように男性で爪の硬い人が親指でやったら外しやすいですが、爪が割れかねないぐらい、本当に外しにくいです。

ネイルしているような女性は爪で外すことはできません。マウスピースを外すフックのようなものを使用して外すことになりますが、これが本当に大変です。

また、2週間に1度の新品をはめる日が最も大変ですが、1番この日に効果があります。
マウスピースが唾液に触れてしまうことで、使っているうちにマウスピースが柔らかくなってしまい、矯正の力が落ちてきてしまうからです。痛くても大変でも、初日はしっかりマウスピースをはめる必要があります。

チェックポイント2:歯の形

チェックポイント2:歯の形

マウスピース矯正が成功するかどうかは、患者様の歯の形も関係しています。

歯のウエストシェイプがありますか?

歯は、歯ぐきから生えていたら末広がりになっており、一番細いのは歯ぐきの際です。歯ぐきの際が少し細くて、ウエストシェイプがきいているがどうかが、非常に重要です。

マウスピース矯正は、歯にマウスピースをカチッとはめます。そのはめるときに、歯ぐきが細くてウエストシェイプがきいている歯には、カチッとはめることができます。そのようにはめられる人は成功しやすいでしょう。

最近はマウスピース矯正をするときに、歯科医師がアタッチメントという虫歯に詰めるレジンというプラスチックを歯に接着させます。このアタッチメントは、マウスピースが歯にカチッとはまるように補助するものです。しかしアタッチメントはあくまでも補助なので、患者様の歯の形はとても大事です。

自分の歯を鏡で見た時、もし歯が四角くてウエストシェイプがきいていない方は、マウスピース矯正では矯正しにくいかもしれません。

さらに、奥歯の歯の長さも大事です。
歯の長さのことを歯冠長(しかんちょう)と言います。前歯の歯冠長が短すぎてマウスピースがはまらない方はいません。一方、奥歯の歯冠長が短くてカチッとかまらない方は結構います。実際に鏡でご自身の歯を見て、奥歯の歯の大半が歯ぐきに埋まっており、目に見える部分が少ない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また、前歯より奥歯の方が動かすのが難しいです。そのため、奥歯こそよりしっかりマウスピースをはめないといけませんが、奥歯の歯冠長が短い方は難しいでしょう。

チェックポイント3:噛み合わせ

チェックポイント3:噛み合わせ

どの歯科矯正でも言えることですが、噛み合わせが浅い方が矯正はしやすいです。
噛み合わせとは、上の前歯と下の前歯の先端が数ミリぐらい被さっている箇所です。奥歯でぐっと噛んだ状態で、上下の歯が何ミリぐらい重なっているか鏡で見てください。この噛み合わせが浅いか深いかも、マウスピース矯正の製品に影響を与えます。

噛み合わせが浅い方がマウスピース矯正は成功しやすいです。
例えば、奥歯でぐっと噛んだとき、1mmぐらいしか重なっていないのであればマウスピース矯正に適した条件だと言えるでしょう。しかし、上下10mmぐらい重なっている方や、下の歯が見えないなど重なっている方であれば、マウスピース矯正は難しくなってしまいます。

九段下スターデンタルクリニックにご相談ください

チェックポイントを参考に、ご自身の歯を確認してみていかがでしたか?
今回ご紹介した内容は、あくまでもご自分で簡単にできるチェック方法です、医師の判断や個々人の歯の状況によって、診察内容は異なりますことをご理解いただければと思います。

ご自身で確認してみて、よく分からなかった方や、実際に歯科医に確認してもらいたい方、自分にあった矯正方法を知りたいという方は、ぜひ九段下スタ―デンタルクリニックへご相談ください。いつでもお待ちしております。