歯列矯正ではなぜ抜歯するの?歯を抜かないで矯正する方法とは。
歯列矯正といえば、上下左右の前から4番目か5番目の歯(小臼歯)を4本抜くのがセオリーです。しかし、歯並びの状態や矯正の方法によっては、歯を抜かなくても歯並びを綺麗にできる場合があります。
歯列矯正で抜歯が必要になる理由と歯を抜かないで矯正する方法について解説します。
矯正で抜歯する理由
矯正をする際に抜歯が必要な理由は、ふたつあります。
- ・歯を並べるスペースが足りない
- ・親知らずが歯並びに影響するため
歯を並べるスペースが足りない
理由のひとつ目は、顎の大きさと歯の大きさのバランスが合っていないために、歯を並べるスペースが足りないことです。
基本的に、顎の発育が終わった大人の矯正では、顎の大きさは変わりません。そのため、歯並びの状態によっては抜歯をして歯を並べるスペースを確保する必要があります。
ただし、歯と顎の大きさのバランスが合っていない場合でも、顎が大きくて歯が小さいすきっ歯の症例は、歯と歯の間に隙間があるため非抜歯矯正が可能です。
親知らずが歯並びに影響するため
親知らずが横向きに生えてくると、ほかの歯を前歯の方に押し込んで歯並びを乱すことがあります。
親知らずは、生え方によっては矯正中の歯の動きを邪魔したり、矯正後に再び歯列が乱れたりする可能性があるため、抜歯・非抜歯に関わらず抜歯対象となります。
抜歯する歯と本数
抜歯をするのは、前歯から4番目(第一小臼歯)か5番目の歯(第二小臼歯)と親知らずです。歯を並べるためにどのくらいのスペースが必要かによって、合計6〜8本抜歯することになります。
歯にはそれぞれ食べ物を噛み切ったり、噛む力を歯列に分散させたりする役割があります。第一小臼歯と第二小臼歯は抜歯しても噛み合わせへの機能的な負担が少ないため、矯正の抜歯対象となります。
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▶出っ歯の原因・症例と治療方法
抜歯矯正のメリットとデメリット
抜歯矯正のメリットとデメリットをご紹介します。よく理解して、治療計画は治療期間や仕上りも考慮した上で検討する良いでしょう。
抜歯のメリット
抜歯矯正が適応の症例では、抜歯をする3つのメリットがあります。
- ・歯を並べるスペースが十分に確保できる
- ・歯肉退縮のリスク軽減
- ・後戻りリスクの軽減
歯を並べるスペースが十分に確保できる
出っ歯などで口元の出っ張りが気になっている場合は、抜歯をすることで前歯を引っ込めるスペースができるなど、歯を並べるスペースを十分に確保できます。
歯肉退縮のリスク軽減
歯肉退縮とは、歯茎が下がって歯が長く見えるような状態です。
矯正治療全般で起こるリスクのひとつですが、抜歯が必要な症例を無理やり非抜歯で行うことで、歯肉退縮が加速することがあります。
後戻りリスクの軽減
歯肉退縮と同様に、矯正治療全般で起こるリスクですが、抜歯が必要な症例で非抜歯矯正を行うと、治療後の後戻りのリスクが高くなります。
抜歯のデメリット
抜歯のデメリットは以下のふたつです。
- ・抜歯後に痛みや腫れが出る
- ・治療期間が伸びることがある
抜歯後に痛みや腫れが出る
抜歯後は、顎の骨の修復のために2〜3日痛みや腫れが出ます。抜歯した方の頬を冷やしたり、処方された痛み止めを飲んだりして緩和できますが、少しのあいだ我慢する必要があります。
治療期間が伸びることがある
抜歯にある程度の時間がかかることと、歯を移動させる距離が歯1本分と長いことから、治療期間が伸びる場合があります。
歯を抜かないで矯正する方法
スペースを作る方法は、抜歯だけではありません。歯列不正が軽症の場合は、下記の方法によって歯を抜かない矯正治療が可能です。
- ・歯の側面を削る
- ・歯列全体の幅を広げる
- ・奥歯をうしろに動かす
歯を抜くよりも作れるスペースの量が少ないので、抜歯を行う矯正と比べて口元の出っ張りの変化が乏しく、重度な出っ歯や受け口、口ゴボはEラインまで整わないことがあります。
歯を削る
ディスキング(歯と歯の隙間を削って歯を細くすること)を行って歯の隙間を作ったうえでワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う方法で歯を並べるスペースを確保します。
削るのは0.2〜0.6mm前後で、虫歯や知覚過敏が起こるリスクはありません。
歯列全体の幅を広げる
歯列のアーチ幅を少し広げることで歯並びを整えるスペースを確保します。
顎の成長が終わった大人の矯正では拡大できる範囲に限度があるため、適応症例は限られます。
奥歯を後に動かす
奥歯を後方に動かして歯を並べるスペースを作ります。マウスピース矯正が得意とする歯の動きで、最大5mmほどのスペースを確保できます。
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▶抜歯をしない矯正
セラミック矯正なら非抜歯で歯並びが整う
セラミック矯正とは、抜歯を行なわなくても歯並びを矯正できる施術です。歯を削り、その上からセラミックを被せて歯並びを整えます。
まれに抜歯が必要になるケースもありますが、歯の本数を減らさずに矯正をしたい方におすすめです。セラミック矯正の特徴を見てみましょう。
- ・治療期間が短い
- ・歯を動かさないので痛みが少ない
- ・歯の形や色が選べる
- ・矯正装置を着けなくていい
治療期間が短い
セラミック矯正は歯を動かさないため、矯正にかかる期間が最短1週間と非常に短いです。
普通の矯正の目安が通院2年、保定期間2年の合計4年であるのに対し、セラミック矯正は削って被せるだけなので、施術を行なったその日に見た目はもう治っています。
歯を動かさないので痛みが少ない
ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、歯が動く際に痛みが出ます。セラミック矯正は歯を動かさないので、痛みがありません。
歯を削る際は麻酔を使用するため、痛みを怖れる必要はほとんどありません。
歯の形や色が選べる
セラミックの色やサイズは細かく調整できるので、自分の理想の歯の形と色を選べます。
歯を動かす矯正は歯の形や色を変えることはできないため、セラミック矯正をする場合は、なりたいイメージに合わせて歯の形や色を歯科医師に相談してみると良いでしょう。
矯正装置を着けなくていい
矯正装置を着けて生活する不便さを避けて通れるのも大きなメリットといえるでしょう。セラミック矯正は削って被せるだけなので、矯正装置の装着は不要です。
セラミック矯正なら九段下スターデンタル
セラミック矯正は歯を削る際に神経を取る歯科医院もありますが、九段下スターデンタルでは最新の技術を導入し、神経を残す歯に優しいセラミック矯正を行っています。
歯列矯正をお考えの方は、ぜひとも九段下スターデンタルにお問い合わせください。
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▶セラミック矯正のメリット・デメリット、治療期間・症例
動画でわかる!歯並び矯正を始める前に知ってほしい、それぞれの治療の長所と短所
歯並び矯正を始める前に知ってほしい、それぞれの治療の長所と短所を解説しています。
すべての治療には、長所も短所もあります。長所と短所の両方を理解して治療法を選択しましょう。
詳しくは動画内で解説していますので、ぜひご覧ください。
セラミック矯正の症例
この症例は出っ歯だったのと、歯が斜めに生えていましたのでこの2点をセラミック矯正で改善しました。
歯のサイズを見て頂くと歯が小さく丸めになっているのも分かりますでしょうか? 今回は男性の方でしたので、自然な歯の色にしたいということでナチュラルなトーンの歯で治療しました。
九段下スターデンタルクリニック院長経歴
奈良教育大学附属中学校卒業
清風南海高校卒業
2000年長崎大学歯学部卒業
ア歯科パークハイム診療所勤務
2006年九段下スターデンタルクリニック開業
医療法人社団スタデン理事長就任
ご挨拶
また当医院ではスタッフの接遇にも力を入れております。
歯医者に通うのは怖いことですから、その気持ちを少しでも和らげることができるように「例え洗練されていなくとも、心のこもったおもてなしをするように」と全スタッフに言い聞かせております。
是非1度スター歯科にお越しください。
その出会いをきっかけに、生涯のかかりつけ医として選んでいただけるようにスタッフ一同全力を尽くさせていただきます。
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